2006年03月29日

パクパクとゲーム「Narcissu ナルキッソス」

ねこねこソフトのライター「片岡とも」さんの個人作品である「Narcissu ナルキッソス」というゲームがフリーで出来ることを知り、さっそくダウンロードして遊んでみました。
narukisso.jpg
http://stage-nana.sakura.ne.jp/

プレイ時間は1時間半程。声ありでプレイしました。
パクパクとしては、フリーのゲームで評価点数をつけるようなことはしたくないのですが(フリーソフトってのは粋な作者の粋な試みであって何にも縛られない自由な作品であるので、それに対して点数をつけるというのは無粋というか根本的に違うというか、申し訳ないというか・・・・。)あえて作品の評価を点数で示すなら70点ぐらいでしょうか。
フリーで短時間で終えられますので、まだやってない方はぜひ体験することをお勧めします。

ここからはネタバレ含む感想になりますので、まだ未プレイでこれからやろうという方は見ない方が良いです。

過去にパソゲーのレビューでも書きましたがパクパクは安易に死に向かうヒロインのシナリオってのは好きじゃありません。 死ってのは、シナリオとしては安易にお涙頂戴モノになるからで、出来るだけ違う手法で感動を得たいなぁ〜と思う訳です。
で、細木数子風にズバリ言うと、この作品はエンディングに「死」が待っています! まぁ、主人公もヒロインも末期患者だけがいる病室内で知り合う訳ですから、避けようのない運命ってことでエンドを迎える前から「あぁ、このヒロインは最後には死ぬな・・・」というのが安易に予測できてしまう訳で、その死へ向かうまでの過程を主人公とどのように紡いでいくのかが焦点になるんだろうなぁ・・・とぼんやり考えながら進めていきました。

この作品は、選択肢なども一切無く、絵も最小限に抑えられ、静かに淡々と短編小説が読み進められていく感じです。そういった点もヒロインの「未来が閉ざされた儚さ」を演出している要因になってたりもするのかな・・・としみじみ。(推奨としては声なし、絵も少なめでなるべくプレイヤーの脳内で物語をそれぞれ補完していきながら読み進めて欲しいとのことでしたけど。)

2人で病院を抜け出し目指した先が、彼女が病院のベッドの上で思い描いていた終着点で、無機質な病院内ではなく望む形で最後を迎えることが出来てよかったのかもしれませんが、あまりにもヒロインと主人公との関係が希薄で主人公も先の無い病人という設定や、主人公の境遇や立場がかなり意味無いものに映って見えてしまいました。 自分の死への葛藤への描写が非常に薄くて、彼女の死だけがクローズアップされている感じ。

「死」というものを受けれていた2人ですが、もうちょっと自分がこの世から存在しなくなることへの怖さ、過去の思い出、残される人への想いなどを過剰にでも表現して欲しかったかなぁ・・・とも思いましたし。(ここらへんはAIRをやると痛いぐらいに伝わってくる。)
そういう感じで総じて作品全体の物足りなさが見えてきてしまったのですが、ただ「片岡とも」さんがやりたかったことや、短編モノとしてのまとまり、フリーとしての完成度の高さ、いろいろまとめると評価はかなり高いものになっています。

とにかくこういった作品を自分で手掛け最後までしっかりとまとめあげ、フリーソフトとして提供するという姿勢にはホント頭が下がります。


posted by pakupaku(パクパク) at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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