2006年05月08日

パクパクとゲーム「アカイイト」

PS2用のゲーム「アカイイト」廉価版 を遊んでみました。
game_akaiito.jpg 
「アカイイト」廉価版

機種  :PS2
発売日 :2005/10/27
定価  :2000円(税抜き)
ジャンル:テキストアドベンチャー
開発  :SUCCESS(サクセス)
プレイ時間:16時間程度(クリア済)

公式ページ:
http://www.success-corp.co.jp/software/ps2/akaiito/

総合評価点数:80点
(総合シナリオ点数:70点 )


このレビューを書くようになってから「サウンドノベル」or「テキストアドベンチャー」系のゲームを数多くやるようになってきたパクパクですが、ここまでシステム作りが丁寧なゲームって初めてかもしれない。
点数を見てもわかるように、こういう系統のほとんどのゲームがシナリオは良いけどシステム周りが安易な作りで立ち絵を出してキャラが喋るだけ、イベントに入ると1枚絵をポンと表示する。その程度しか作り込んでいないため、総合評価点数はシナリオ点数と同等か下回る作品が多い中、この「アカイイト」はシナリオ点数に10点以上も総合点数が高い評価になりました。 とにかくこの作品、シナリオを演出するシステム周りが驚く程良くできている。 開発スタッフさんのやる気が垣間見れる良質な作品です。

さて、とりあえずはシナリオの方から詳細を。
このゲームは特殊な血を持つ「羽藤 桂」という少女が主人公で、彼女の血を狙う「鬼」と呼ばれるモノ達からヒロインらが彼女を懸命に守って救い出すという内容。 主人公が少女で襲う方の鬼も少女、主人公を救うヒロインらも女性ばかりなので、全体的には百合系の表現が多くそこはかとなくエロティックな雰囲気もチラホラ(笑) どちらかというと、男性ユーザーよりは女性向けのゲームなんじゃないのかな? とも思った。
game_akaiito2.jpg
エンディングはマルチエンディングなんでバッドエンドを含めると32パターンも用意されています。ただ彼女を助ける4人のヒロイン、彼女を襲う鬼の少女。の計5パターンのトゥルーエンドを見られれば物語の全容が把握できます。パクパクがクリアした順にそれぞれのシナリオとキャラクターの個人評価を点数付けすると

・「千羽 烏月」シナリオ (75点)
・「若杉 葛」シナリオ  (62点)
・「浅間 サクヤ」シナリオ(70点)
・「ユメイ」シナリオ   (82点)
・「ノゾミ」シナリオ   (68点)

こんな感じでしょうか。このゲームの場合、最初から全てのエンディングが見られる訳ではなく、あるエンディングを見るためには分岐条件として他のエンディングを見ないといけない場合が多く、概ねどのプレイヤーが遊んでも上記のシナリオクリアの順番になったりするんじゃないかな?  そして最初のシナリオでは判らない謎も他のエンディングを見ることによって謎が解け、各ヒロインのトゥルーエンドを迎えるごとに徐々に過去の出来事や忘れた記憶が蘇ってくるという流れ。 ここらへんの構成作りはウマイと思います。
ただ、パクパクが好きな感動系のシナリオではなく、和風伝奇モノのアクションシーン多めなシナリオなので、好き嫌いは結構分かれるかもしれない。
game_akaiito3.jpg
キャラ的には「烏月」と「ユメイ」さんが声の演出を含め際立っていたかなぁ。烏月は出で立ちや容姿、刀を構えるクールな雰囲気も抜群に似合っていて様になっていたし、ユメイさんは小さい頃から桂を知る存在であり、影で支えていつも見守っているお姉さん的雰囲気がすごく良かった。ただユメイさんのシナリオでは桂から血を吸うシーンが毎回エロティックすぎてちょっと笑った。(狙いすぎなのがミエミエで(笑))

システム面はテキストアドベンチャー系のゲームのほぼ完成形といっても良いかもしれない。
1枚絵なんだけどアニメを見ているような感覚に陥る程、ズームやエフェクト、幕間を上手く使って表現しているのに驚かされる。またSEやサウンドの鳴るタイミングが計算されつくしたように絶妙だし、タイトルコールからセーブ、メニュー項目、設定項目など全てにボイス付きで説明してくれるし、しかもそれらのシステムボイスがオプション内で登場キャラの声優さんほぼ全員に変更できたりもする豪華仕様。プレイする時間帯によってタイトルでは「あまり夜更かししすぎないように注意してね」だとか「この時間はちょうどくつろげる時間だよねぇ〜」とかちょっとしたコメントまで喋ってくれるし。 凝ってるなぁ。

また特筆すべきは「分岐図」の存在で、32パターンものエンディングが用意されているので途中の選択肢によって展開はいろいろと変化していくんだけど、どのタイミングでどう分岐するかが「分岐図」を見れば一目瞭然でわかるため再プレイするにも面倒がなく、純粋にストーリーを楽しめる。
またキャラや背景を含むCG全てがとても綺麗で一切の手抜きがなく、「すげぇなぁ・・・」とCGに見入ってしまう場面も何度かあったり。
こういったテキストアドベンチャーのゲームって売れる本数が限られてるし、パソゲーからのPS2移植作品だと納期と開発費用を削るだけ削ろうとするので、ホントここまで丁寧にシステム周りを作っている作品は珍しい。
game_akaiito4.jpg
しかもこれが新品で購入しても実売1800円程度で手に入るんだから、これまたビックリ! あまりにもお得すぎる・・・。サクセスっていう会社は「安かろう悪かろう」っていうゲームを作っているイメージが強かっただけに、この作品で印象がガラっと変わってしまった。
プレイ時間もダレる程長くなく丁度良いし、和風伝奇モノの話が好きな人ならばプレイすることを強くお勧めする程よく出来たゲームだと思います。


posted by pakupaku(パクパク) at 13:34| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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