2006年02月07日

パクパクとゲーム「 Sky (AIRの2次創作) 」(後編−ネタバレ満載)

プレイ感想 後編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。

こんなによく出来た「Sky」ですが、パクパクは台詞回しで気になる点がいくつかありました。 観鈴の序盤のコミケネタとか、住人との会話が原作の2人と比べて違和感ありすぎて、同じキャラ絵を使っているのに全くの別人に見えて冷めてしまいました。 クリア後の作者のあとがきを読むと、前半は元々別の作品で用意していたものをくっつけたとありましたが、できれば前半の2人のやりとりは本編どおりに仕上げて欲しかったです。

前半のクラスの子とのやりとりも正直ちょっとやりすぎかなぁ〜と。 あそこまで観鈴の孤独ぶりを表現しなくても良かったのでは? とも思ってしまいました。本編をやっていれば過去にどれだけ孤独だったかがわかってますし、それを「Sky」でリアルに描いてしまうと逆にチープさが出てしまっていたかな〜と。 ただ前半の最後での2人が抱き合って微笑むシーンは絶品でしたねぇ。オリジナルの絵も用意してあって、くぅ〜、最高!
このシーンだけでも、作者の「AIR」に対する愛を感じました。
Sky01.jpg
中盤は、観鈴が倒れてカラスの住人が今居る世界の謎を解くって話でしたが、ここに関しては、文句のつけようがないほど完璧に再構成されてました。
「神奈」から見た視点や、「裏葉」から見た視点、オリジナルキャラクターの「柳奈」の存在や、白穂に結びつけていたくだりも(少々強引な感じでしたけど)かなり素晴らしいです。 ちなみに、中盤最後で観鈴の部屋で「この世界が金剛石の世界で意識だけが入っているという一連の謎解き」は一気に謎を説明するものだから1度読んだだけでは内容が把握できず、4回ぐらいロードしなおして別紙にフローチャートを書いてまとめたぐらいです(笑)
んで、フローチャートにまとめると、不思議な謎が1つ浮かび上がるん
ですが、「観鈴が夢を見始めて苦しむのは住人が持っていた金剛石の影響で、それがきっかけだとするならば、昔から友達を作ろうとするときに起こっていた癇癪はいったい何の影響??」

この答えが
「観鈴の癇癪は翼人の影響ではなく、元々から観鈴が持っていた持病」と後半の章でそれらしく書かれていたので、一応、謎を全て消化してくれたということでほっとしました(笑)

後半は、現実世界に戻り観鈴を救うために住人が奔走する話でしたけど、特筆すべきは佳野、美凪、みちるの3人を登場させて、柳也と裏葉が書き残した書物を使って謎を解き、観鈴の友達として懸命に助けようとする姿が丁寧に描かれていて、美しすぎる程の心にくい演出でした。 
この作品はまさに「Air」を好きで好きで堪らないけど、何故か煮えきらずにくすぶっているユーザーに1つの光をもたらしている「優しい作品」だなぁと、感じました。 ただ後半で唯一チープさを感じてしまったのは、観鈴の体調が徐々に自力で歩ける程にまで回復してしまった点と、神奈が現世に現れようとしているところで、3人の僧兵とのバトルが余計だったのと、神奈が1000年の呪いから開放された直後に、自身の力が暴走して命を落としてしてしまう展開はちょっと安易すぎてどうかなぁ・・・と。

個人的には、観鈴はそのまま死と隣り合わせのままギリギリの状態で苦しみつづけ、祭りの日を住人の背中におぶさったままなんとか見て回り、1000年の呪いを受けたまま現世に現れた神奈が自分の影響によって苦しんでいる観鈴と、それを心配して周りを囲んでいた友達、そして晴子と住人といった観鈴にとってかけがえのない家族を目の当たりにして、自分が1000年前から夢見ていた柳也と裏葉に囲まれた暖かい家族としての思いを重ね合わせる。 そして自分の存在こそが観鈴を苦しませている元凶と知り、葛藤しながらも母親から受けた知識と力によって金剛石から影響を受けている観鈴を救い出すために、自分が身代わりとなって苦しみ(身代わりの法術とかで)、最後の終わりの時を観鈴の代わりに迎えて、召される。
とした方がすっきりする気がします。
Sky02.jpg
まぁ、元々答えがない作品なので何が正解かというのはユーザーごとに違うだろうから議論は全く意味が無い気もしますけど(笑)

とにかく、この「Sky」を作っていただいて、しかも未だにフリーで提供してくれている作者の「江本 綾」さんには感謝と賞賛の言葉を送りたいと思います。素晴らしい作品をありがとうございました。 いろいろと活躍している様子ですが、これからも温かく優しい作品を作り続けていってください。

ちなみに「Sky」の評価は2次創作なので、今回は点数がつけられません。ただ「AIR」が好きなら絶対にやるべき作品だということは間違いありません。

前半のブログでもアドレス載せましたが、ここに詳細が載っています。
http://circlemebius.sakura.ne.jp/sky_down.html

「Sky」をやったことで「AIR」の評価点数を92→95へわずかながらアップしました(笑) こういう完成度の高い2次創作を生み出そうとさせる原動力となったのは、オリジナルが素晴らしいという証拠でもあると思いますので。


posted by pakupaku(パクパク) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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