2006年03月06日

パクパクとゲーム「てのひらを、たいように」(前編)

PC(Windows)用のゲーム「てのひらを、たいように」を遊んでみました。
tenohira1.jpg 
「てのひらを、たいように」Windows 18禁

機種 :PC(Windows)
発売日 :2003/01/24
定価  :8800円(税抜き)
ジャンル:ビジュアルノベル
開発  :Clear(メーカーは既にありません)
プレイ時間:20時間程度(クリア済)

公式ページ:(PS2版の紹介ページ)
http://www.oaks-soft.co.jp/princess-soft/tenohira/

総合評価点数:91点
(総合シナリオ点数:100点 )

3年前に発売され既に製作メーカーが無くなってしまっている作品なのですが、あまりにも評価が高いので中古で探してやってみました。(PS2版とどちらを買うか迷ったんですが、PS2版はクオリティダウンの移植らしいのであえてPC版にしました。)

この作品は、メインストーリーの「てのひらを」編とサブストーリーの「たいように」編の2つに分かれていて、「てのひらを」編だけでも最終エンドまで迎えるには順番に4周しないといけないという、かなりキツめの仕様。正確な時間は計ってませんが、最終エンド迎えるまでにはトータル20時間は越えていると思います。(パクパクはボイスありのテキストは基本的に飛ばさずにしっかり聞くので普通の人ならもうちょっと早いかも。)

それだけ長い作品でしたけど、その時間に見合う以上の感動が最後に待ち受けていました。今のところパクパクの中では、ノベル系のゲームで「AIR」がダントツに評価が高いですが、シナリオ部分だけを純粋に最近プレイした作品と比較した場合、

「AIR」シナリオ:90点
「サナララ」シナリオ:92点
「モエかん」シナリオ:80点
「水夏」シナリオ:50点
「てのひらを、たいように」シナリオ:100点

という感じです。
ストーリー評価は人それぞれだと思いますが、パクパクの心にはかなり響いてくるシナリオで、ラストシーンではボロボロ泣けました。 しかも「AIR」とは違う、幸せもらい泣き! 大阪風に言うなら「こりゃ、えぇ・・・話やわ・・・」って感じでしょうか。

演出やCG数、サウンド等、もろもろを合わせた総合評価では「AIR」に及ばないですが、この作品シナリオだけは飛びぬけて良かったですねぇ。(ちなみにライターさんは「冬雀」さんという方らしいですが、他に作品あるのかなぁ・・・謎。)
tenohira2.jpg
簡単に序盤のストーリーを説明すると
主人公の「明雄」という高校生の青年の視点で物語が進んでいくのですが彼は無気力でやる気がなく、毎晩、不思議なもやがかかったような夢を見ては訳もわからず目覚め、日々何のために学校に通うのかわからないまま無駄に学校生活を送っています。

そして、そんな彼を敵対視する「蓮見まりあ」という旧家の娘と、明雄のことをウソつき!と呼び、軽蔑の眼差しを向ける「佐倉 穂」「吉野 美花」という2人の女の子の存在。でも彼にはそのどちらとも何故そんな状況になってしまっているのかさえ全く心当たりがありません。

そんなもやもやとした学校生活を送る中、彼の通う学校に転校生「夏森永久(なつのもり とわ)」という少女が夏休みの直前に転校してきて、一緒に学校生活を送ることになります。

彼女は最初に明雄と会ったときから「明雄ちゃん。 わたし、永久だよ!」と親しく声をかけてきますが、その理由は、以前自分と明雄は知り合いだったから、と話します。
でも主人公の明雄にはそんな記憶が全くないので単なる人違いなのでは? と思いつつも屈託の無い笑顔を向け、毎日明雄の側について一緒に行動する永久に次第に打ち解けて、心を許していくようになります。

そして、そんな彼女と共に学校生活を送る中で、明雄が毎晩見る不思議なもやがかかったような夢の謎も次第に解けていき、同時に彼を取り巻く3人の女の子が何故自分を恨んでいるのか? という理由も思い出していきます。

「永久」の存在とは何なのか。自分は何故周りから恨まれているのか。 夢に出てくる過去の記憶の断片は一体何を意味するのか。 そして、自分が今すべきことは本当は何なのか。

という感じで話は全く予想しない方向に向かって進んでいきます。

シナリオ以外でも特筆すべきは、声優さん達の声の上手さですかねぇ。 特に「永久」役の声優さんの声には聞いてるだけでとろけた・・(笑)(柳瀬なつみさん(別名:まきいづみ)って方らしいですが。) ゲームキャラの声ってゲームを終えてしまうと印象に残るものって少ないですが、この「永久」の声は印象深く残っています。 毎朝主人公の家に迎えに来て「あーきーおちゃーん、がっこいこ〜!」は名セリフとして深く刻まれましたよ(笑)

ホント声だけで演技ってできるものなんだなぁ・・・と感心してしまうほど、感情を的確に表現した喋り方と抑揚の付け方。これこそまさにプロ! ほわ〜っとしたやさしい雰囲気の「永久」というキャラにピッタリでした。(例えていうなら、ドラえもんの大山のぶ代ぐらいピッタリ。)

このメインヒロイン「永久」の声優さんを含め、サブヒロイン2人の声が抜群に良かったからこそ、この作品にハマれたし感動が大きかったんだろうと思います。 ただ声に関して残念なのは、日高先生役の声がウザいぐらい汚くて耳障りだったのと、サブキャラの声が、声入りの時とテキストだけの時があったのでこれはどちらかに統一した方が良かったんじゃないのかなぁ・・と。
tenohira3.jpg
ま、ともかく、PS2版も出ているので感動系のシナリオを求める方には、ぜひ最後までやってもらいたい名作です。

シナリオに関しては満点、だけど他の部分が弱いというかもの足りない。CGは綺麗だけど他の作品に比べてちょっと枚数が少ない気がするし、サウンドも地味で普通。システム面もまぁ普通。ボイスは声優さんの名演のおかげでかなりプラスしていますけど、この作品の場合は、主人公を含めフルボイスだったら最高だったろうなぁと思う。
あと、シナリオもメインストーリーがこんなに良いなら、他の余計なサブストーリーを削ってでも、メインストーリーの演出等に力を注ぐべきだったのではないのかなと。そういった勿体ない部分を差し引いてこの点数です。


posted by pakupaku(パクパク) at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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