2006年06月16日

パクパクとゲーム「Nursery Rhyme ナーサリィ ライム」(ネタバレあり)

PC(Windows)用のゲーム「Nursery Rhyme ナーサリィ ライム」をプレイしました。
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「Nursery Rhyme −ナーサリィ☆ライム−」Windows 18禁

機種  :PC(Windows)
発売日 :2005/11/25
定価  :8800円(税抜き)
ジャンル:テキストアドベンチャー
開発  :Lump of Sugar
プレイ時間:14時間程度(クリア済)

公式ページ:
http://www.lumpofsugar.co.jp/product/nursery_rhyme/index.html

総合評価点数:64点
(総合シナリオ点数:60点 )

んー、厳しい。何というか、ゲームをやっているのに楽しめてない自分がハッキリとわかるそんなゲームでした。 これだけゲームをやっていると年に何本か肌に合わないゲームと出会ってしまうんだけど、これもそんな感じの1本。 丁寧に作ってあるし、決して出来は悪くはないと思うけど、パクパクはこーいうゲームは苦手。 せっかく買ったんで惰性で何周かクリアしましたけど、ハマるような要素はほとんど皆無だったなぁ。

舞台は学園モノで、主人公が女性だらけの知り合いのウチに下宿することになり、そこに住むヒロインらと共に生活していく中での恋愛模様を描いたエロゲーではオーソドックスな設定の作品。 ただ大きなメインストーリーというものが無く、ヒロインらとの日常を淡々と描いているだけのストーリー描写なので、プレイしていてヒジョーに退屈に感じてしまった。(このストーリーのぬるさはコンシューマのギャルゲーを彷彿とさせる。)

一応、選択肢を選んで特定のヒロインと仲を深めると、終盤になってヒロインと密接に関わるような「読ませるストーリー」が展開されるんだけど、ホントに終盤になってからなので、あっさり終わって読み応えが無いし、それまでの「友達」という関係から「恋人」に昇格してエッチシーンを展開させるために用意した「とってつけたようなストーリー」な印象が強い。

「学園ラブコメって、普通はこーいうモンですよ。」と言われればそうなのかもしれないけど、テキストに深みがないし、会話があっさりしているのでヒロインらに感情移入なんて出来ないし、そもそも主人公の性格が「控えめでクール、体力はないけど勉強だけはできる秀才タイプ」の人間なので、操作していても楽しくない。これは主人公としては致命的だと思うんだけど。
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わかりやすく書くと学園生活や、日常生活の描写の中でヒロインらが起こす行動を見て「へぇ〜」だけで終わらすようなあっさりしたヒト。もっと自分から積極的に行動を起こして盛り上げていこうぜ! とこっちがやきもきしてしまう。

あと、なぜか舞台設定にファンタジーな要素があって種族は人間タイプの「ヒューム」、耳の長いエルフのような「エルファン」、獣タイプの「ライカン」という3種族がいたり、学園内でも普通科、体育科、魔法科、と学科が分かれていたりする。 んでも、こういったファンタジー要素がストーリーに絡んでいるかというと、そうでもなくて、フツーに現実世界の学園モノと変わりがない。 というか、逆になんでこんなファンタジー設定が必要だったのかが聞きたいぐらい、小一時間吉野家で問い詰めたいぐらい、設定が生かされてないストーリー展開でした。

ただ、このゲームの最大の長所としてはCGが相当頑張ってるということ。立ち絵の服装にしても、イベントCGの枚数や書き込みにしても妥協が一切ない感じで、エネルギーの大半はここに費やして作られたんだろうなぁ〜という印象。 なので「絵買い」でエロゲーを楽しめるヒトにはまさに最適な1本なのかもしれない。パクパクは完全にストーリー重視のヒトなのでこの作品の目指した方向性とは違ったようです。

パクパクが攻略したキャラは以下の3人。簡単にネタバレ含む感想でも書くので、これからやる予定のヒトは見ない方が良いかもしれません。(まぁ、ネタバレする程の深いストーリーは最初からありませんが。)







■巴 真紀奈(ともえ まきな)編シナリオ
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メインヒロインである双子の妹で、活発なスポーツ少女。
終盤の個別ストーリーはフツーな感じ。総じて主人公が受身なまま話が進むので、さして盛り上がらないままトゥルーエンドを迎える。


■巴 有希奈(ともえ ゆきな)編シナリオ
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メインヒロインである双子の姉で、誰にでも面倒見の良い優しいお姉さんタイプ。
ところが、終盤の個別ストーリーで一転して、失恋の影響で自暴自棄になり「腹黒い行動」&「陰湿な性格」を垣間見せるのには、ちょっと驚き。ここらへんの描写は好き嫌いの意見が分かれる部分だと思うけど、パクパクは人間らしくてアリだなぁ〜と思った。 主人公がそんな彼女の嫌な部分を見ても、大きな愛で彼女ごと包もうとしたのは良かったし、ほとんど何にも興味を示さない受身な主人公だけど、このヒロインに対してはちょっと頑張っていた様子が伺えたので、そういう意味でもこのシナリオは好感が持てる。

花が大好きな彼女に対して「失恋した彼女を励ます意味で祭りの時に主人公が鉢植えをプレゼントするシーン」と、「その後に彼女がとても大事にしていた花がダメになってしまい、それを押し花にしてプレゼントするシーン」「最後に憧れてた人の結婚式でブーケを偶然受け取って、2人の心で押し花にする」〜の描写はなかなか良かったんじゃないかなと。


■クルル 編シナリオ
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学園でも指折りの魔法の能力を持つ獣耳の才女。アズラエルという喋るぬいぐるみと常に行動を共にしている。 クルル本体はあまり興味を引かれる要素はないものの、アズの存在が彼女を魅力的にさせている。というか、アズの存在はこの単調な作品に彩りを添えている極めて貴重な存在。 実は、この喋るぬいぐるみの「毒舌満開なトーク」と「クルルにぞんざいに扱われる描写」がこの作品のウリなんじゃないの? とホンキで思ったぐらい。
クルルの終盤の個別シナリオでは、魔法の影響で突然大人になってしまい紆余曲折を経て元の鞘に収まるんだけど、まぁ特にこれといって盛り上がることもなく、フツーな感じで終わりました。アズの存在が消えたままなのが気になったぐらい。


総じて、フツーのスタッフが集まって頑張って丁寧に仕上げたらこんな作品になりました。って感じのごくごくフツーの作品でした。(何度も書きますが、決して手を抜いたような悪い作品ではない。ただフツーなだけ。) 今後はもうちょっとストーリーに起伏を持たせて、「この作品ならでは」の良い部分を見せていくようにしないと、ブランドとして埋もれていくような気がします。
posted by pakupaku(パクパク) at 09:38| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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