2006年07月06日

パクパクとゲーム「Scarlett スカーレット」(前編)

PC(Windows)用のゲーム「Scarlett スカーレット」をプレイしました。
Scarlett (スカーレット) 初回版
メーカー:ねこねこソフト
価格:¥ 6,810

「Scarlett スカーレット」Windows 18禁

機種  :PC(Windows)
発売日 :2006/05/26
定価  :8800円(税抜き)
ジャンル:ビジュアルノベル
開発  :ねこねこソフト
プレイ時間:10時間程度(クリア済)

公式ページ:
http://www.din.or.jp/~nekoneko/game.htm

総合評価点数:84点
(作品単体評価 →72点)
(予約特典+初回特典+おまけモード →+12点)
とにかくオマケが豪華すぎ〜。


今までにないタイプのノベルティゲームで最っ高に面白くて興奮したっ! さすがねこねこソフト。最後にデッカイ花火を打ち上げてその華々しい歴史の最終ページを綺麗に締めくくったなぁ。
・・・ってことを本来なら書いてあげたいんですが、う〜ん、お世辞ではなんとでも書けるけど、パクパク的には正直、この「スカーレット」って作品はたいしたこと無いフツーの印象を受けました。

「渋めのエンタメを目指して」というコンセプトの元に作られた作品らしいですが、確かに18禁のエロゲーというジャンルでは今までにない感じの作品で、近所のレンタル屋で借りてない映画は無いってぐらい映画好きな片岡ともさんの「こういう作品を作りたかった」という意気込みも伝わってくる作品でしたけど、そういうのを抜きにして客観的にプレイすると、プレイ中に「グッと心に響いてくるもの」があんまり無かったんですよね、パクパクには。
game_scalt1_01.jpg
個人的にはシナリオライターさんらが合作で作り上げた前作の「サナララ」の方が格段に面白かった。 サナララは短編集だけど、各シナリオごとのキャラクターに愛着が沸いたし、この後の展開はどうなるんだろう・・?とストーリーにもどっぷりハマっていた自分がいたので、最後の作品となるスカーレットにはそれ以上の期待を込めて今年2月の時点で予約し、体験版もダウンロードしてプレイするのを心待ちにしていたんですが、結果として期待していた分、ガクっとずっこけた感じがした。

エンディングを迎えたときの率直な感想が
「ん!? 描きたかった世界ってこれ?」と、モノ足りない感じがそこはかとなく・・・。(実際、ボリュームもかなり少ないし。)

未プレイの人のために、簡単に作品の内容を紹介すると

各国の政治や経済に多大な影響を及ぼし、国同士の調停役としての諜報活動をする諜報員の中でも、特に階級が上の上級諜報家と呼ばれる存在の人間達。そしてその上級諜報家同士が血縁関係を結び更なる強大な力を持ち、世界でもほんの一握りの絶対的権力を持つ稀有なる存在として名を馳せる高級諜報家と呼ばれる人々。 

そんな高級諜報家の「別当・スカーレット」家の子息として生まれ、幼い頃より英才教育を受けて育てられたのが「別当・和泉九郎・スカーレット」という主人公。 そしてそんな非日常な世界に生きる「九郎」と出会い、それまで安穏とした生活を送ることに疑問を感じ、憧れ続けていた非日常の世界に足を踏み入れようとする高校生の「大野明人」というもう1人の主人公。

プレイヤーはそんな2人の主人公を交互に操作して、普段はあまり表にでないような国家間をゆるがす事件を高級諜報家として行動し、トラブルを最小限に抑え、穏便な解決を目指してストーリーを進めていく。
game_scalt1_03.jpg
といった中世ファンタジーでも、学園モノでもない、リアルな非日常の裏世界を描いたエロゲーでは意欲的とも言える面白い作品。

ただこうした特殊な設定と舞台を用意したのは評価するし、それなりに文献を調べた上で、現実味のある単語を並べ世界観をしっかりと構築しようとしているのはわかるんだけど、読み進めていくとどうも底が浅く感じられ、緊迫した場面において迫力に欠けるシーンばかりでモノ足りないという印象がとても強く残る。

恐らく、これはライターさんが悪いというよりは、パソゲーというメディアの限界というか、エロゲーという枠内で出すべき作品じゃなかったのではないかなぁ・・・という気がするんですよねぇ。 同じシナリオと脚本でも、俳優を用意して本格的にお金をかけて映画として撮影したら、この設定なりシナリオはシーンに緊迫感や迫力が増して、かなり面白く化けると思うんですけど、いかがでしょうか?(コンシューマゲームでも、小島監督率いるメタルギアシリーズの開発スタッフのように、充分な期間をかけ、描きたいモノを理想に近いカタチで表現できる環境が揃っていれば問題ないですけど、少人数で短期間で作らねばならないパソゲーではそれは無理だし。)
game_scalt1_02.jpg
とは言っても、駄作では決してなく細部に至るまで丁寧に作ってあり、パクパクにはチープに思えたシナリオも、人によっては「最高に面白い!」と感じる人もいるでしょうから、未プレイの方はぜひやってみるべき作品には違いありません。(これと同じようなことを「LOST CHILD」のときにも書いたけど、丁寧に作られた作品って内容が少々モノ足りなく感じても、ライターさんやスタッフの意気込みというか、「ぜひ遊んでみてくれ〜!」っていう魂が伝わってくるんで、未プレイの方にはぜひプレイしてみることを強く勧めます。)

ちなみに、ねこねこソフトさんって初回の「White」から始まって今までのシリーズが「色」をモチーフにしたタイトルをつけているんで、最後となる作品は「虹」とか複数の色を合わせ持ったタイトルだと、〆のタイトルとしてちょっと綺麗だったろうなぁ〜なんて戯言がプレイ後に頭を過ぎりました。


では、ネタバレのシナリオ感想はいつものように別ページに分けて明日以降にアップします。


posted by pakupaku(パクパク) at 12:20| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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