2006年08月25日

パクパクとゲーム「しぇいむ☆おん」

「しぇいむ☆おん」Windows
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機種  :PC(Windows)
発売日 :2006/07/15
定価  :フリー同人ソフト
ジャンル:ツンデレADV
開発  :ツンデレ喫茶製作委員会(同人))
公式ページ:
http://vimalakirti.aki.gs/shame-on/index.html

総合評価点数:82点
(総合シナリオ点数:80点 )

これまで「ナルキッソス」や前回紹介した「初めて泣いた日」など、フリーの同人ソフトに対しては評価点数はあえて付けず、評価集にも含めてないのですが今回取り上げるツンデレ喫茶ADV「しぇいむ☆おん」はフリーの作品ながらボリューム&ゲーム性など一般作品として見ても遜色がなく、とても面白い作品だったため一般作品と同様に扱うことにしました。

パクパクは当初、フリーの同人ソフトということで「軽く触ってみるか・・」程度にしか期待してなかったのですが、シナリオの出来の良さと気持ちよく進むテンポに乗せられて、ついつい5人のヒロイン全員をしっかりクリアするほどにやり込んでしまいました(笑) っていうかぶっちゃけ、この出来なら充分お金が取れるのに・・・と下世話ながら思ってしまった。 少なくとも一通りクリアし終えた時点でこの作品には「1500円」ぐらい投資する価値は充分にあるなぁと感じた。そのぐらい満足度が高い作品。

ストーリーはシンプルで、主人公が新しく引っ越した先で偶然1人の少女と出会い、その少女が「しぇいむ☆おん」という喫茶店でウェイトレスとして働いていたために一度お店に招待される。不思議な雰囲気を持つ喫茶店だと思いながらも、それ以降食事処として「しぇいむ☆おん」を度々利用するようになり、店長を含めウェイトレスとして働くヒロインらと親しくなるというもの。 特にこのゲームはツンデレ喫茶ADVというだけあって、出てくるヒロインは一癖も二癖もある女性ばかり。 そんな難解な心を持つ恋に不器用なヒロイン達が、主人公に対して次第に心を開いて打ち解け、2人の距離が徐々に近くなる初々しい恋愛ストーリー。 しかも特筆すべきは5人いるヒロインのどのルートもよく出来て面白いってのがこれまた素晴らしい。
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難易度もそこそこあってADVゲームとしても良く出来ているし、この作品って歌つきのオープニングデモはあるし、エンディングテーマも2種類用意されているし、クリア後のショートストーリーやオマケが充実していて、フリーとは思えない程作りこんであるのには感心してしまった。これだけしっかりと作ってあって、最初からタダで提供しているとは恐れ入る。



【ここからは、ネタバレ含む内容なので、未プレイの方は避けてください。】



では、ここからはいつものように各ヒロインルートの感想を印象に残った順にリストアップして書いていきます。

1位:飯島 可奈
1位:阿部 里美
3位:木野村 典乃
4位:阿部 早苗
5位:栗原 美幸

総じてハズレがないシナリオでどのルートも面白く、店長含め、志津江さんや荒巻クンら脇役らの活躍もいい味出していてテンポよく盛り上げてくれました。 特に「阿部高和」店長は、その異質すぎるキャラクターに「うわぁ・・・さぶいキャラだ・・・。」と当初は、引き気味でプレイしていたんですが、何時間もプレイを続けていると「スルメのごとく噛めば噛むほど味が出てくる」キャラクターだと気付き、いつしかその魅力の虜に・・・(笑) 

■パクパク印象度 第5位「栗原 美幸」ルート
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悪役キャラだと思っていたフランケンが究極のツンデレキャラで笑った。言葉と行動が正反対だから天邪鬼キャラと言った方が正しいかも。はっきり言って美幸よりも立ち絵すらないフランケンの方が印象深いルートでした。 まぁ、後半の大胆な美幸にもちょっと興奮しましたけど。



■パクパク印象度 第4位「阿部 早苗」ルート
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すぐに手を出す暴力女でお金にうるさい守銭奴。でも本当は恋に臆病で本当の気持ちを伝えられない不器用なヒロイン。この設定だけでムズムズと攻略意欲が沸いてくるってもんです(笑) 心を許している主人公だからこそ手を出したり、素っ気無い態度を取ったり、だからこそいじらしいのかもしれない。「不本意なんだけど・・・つ、付き合ってあげてもいいわよ。」「か、勘違いしないでよね。」は名台詞。



■パクパク印象度 第3位「木野村 典乃」ルート
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典乃のようないつも明るい元気印の子が悩んで落ち込み、主人公がその悩みにそっとアドバイスをして、それでまた元気付けられて主人公のことが好きになるってのは王道の展開なんだけど、典乃の純粋さと恋に対する初々しさが上手くストーリーに乗せられて心に響くシナリオでした。主人公が最後に言った「俺はお前に合わせるからな。時間も、歩幅も、目線も。」っていう台詞にグっときた。



■パクパク印象度 第1位「阿部 里美」ルート
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このルートは切ないよねぇ。何度も約束を破り主人公が名誉挽回のために自分から祭りに誘っておいて、2時間以上も遅刻するとは・・・雨の中あんな場所で1人不安になりながら待ちぼうけさせるのはプレイしていて居た堪れない気持ちになった。しかも、怒らないでじっと見つめたままポロポロ涙を流されると・・・もう、どうしていいやら。 最後のシーンも退院する母親のために花道のロードを作ってあげていたというのを知り、更に感動。うぅ・・・この子ええ子や。



■パクパク印象度 第1位「飯島 可奈」ルート
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小さい頃の初恋の相手。お互いがお互いを意識していたけど、家庭の事情で分かれてしまい何年かぶりに成長した姿で再開。これも展開としてはベタだが、見せ方は非常に上手い。5人の中で唯一最初から主人公を好きでいるヒロインで、彼に気付いてもらうために懸命に振舞う姿が非常に印象的。だけど、ストレートに言葉には出せず酔った勢いでしか本当の自分を伝えることができない不器用なヒト。 小さい頃に彼女から渡された絵本を通じての2人の距離が次第に縮まる描写は、物哀しげなメロディと相まってものすごく心に響いてくるものがある。 逆に可奈ルート攻略後に他のヒロインルートに浮気すると可奈があまりにも不憫で可哀想・・・。


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2006年08月23日

パクパクとゲーム「ファイナルファンタジーXII」

PS2用のゲーム「ファイナルファンタジーXII」をプレイしました。
ファイナルファンタジーXII(特典無し)
メーカー:スクウェア・エニックス
「ファイナルファンタジーXII」

機種  :PS2
発売日 :2006/03/16
定価  :8990円(税込み)
ジャンル:RPG
開発  :スクウェア・エニックス
公式ページ:
http://www.ff12.com/

総合評価点数:85点

既にクリアから1ヶ月近く経過しているので、忘れないうちにそろそろプレイ感想でも書きます。
パクパクは諸事情により発売当日には購入しなかったものの、今回の「FF12」には発売前からもの凄く期待していました。スクウェアの戦略発表会にてFF10と同時期にFF12の制作発表があり、いよいよ松野さんが本格的に始動する! しかもスクウェアの看板RPG「FFシリーズ」と「松野ワールド」のコラボレーションによりどんだけ凄い作品が生まれてしまうのだろう・・・と期待を遥かに超えた名作ゲーム誕生の予感にいちゲームユーザーとして心奮わせていました。

その後、FFシリーズがPS2というハードの性能をフルに生かした素晴らしい作品「FF10」が発売され、やっぱりFFシリーズは面白いなぁと実感し、益々高まる「FF12」への期待。松野さんなら「FF10」以上の作品をきっと生み出してくれるハズ・・・と想い焦がれて・・・気付いたら数年が経過してました。 な、長い・・・。 そして記憶から忘れそうになっていた頃に、ようやく戦闘画面や、主要キャラクターのモデルが掲載され、再び高まる松野作品への熱い想い! しかし、そんな再び燃えかけた炎を掻き消すかのように突然発表された「FF12の延期」と「松野さんの降板」。
「えっ!?」と面食らったゲームユーザーはパクパクを含め日本中にどれだけいたことか。

表向きは「病気による降板」となっていたが、その後、執行役員としても名前が消され、ゲームの表舞台から一切の姿を消してしまいました。 実際のところスクウェアにはもう在籍していないって噂も本当かもしれないですねぇ。 しかし、どういう事情があったにしろ松野さんには最後までFF12に携わり「松野作品」として完成させて欲しかった。
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そして交代でプロデューサーとなったのがサガシリーズでお馴染みの河津さん。まぁ、この人の手掛ける最近のゲームはクソゲーばかりだし、お世辞にも才能のあるクリエイターさんとは言えないが、決められた期間内にそこそこのゲームを仕上げるという意味では安心して任せられる人だと思うので、松野さんの遺作とも言うべき「FF12」がどのぐらい可能性を秘めた作品だったのかを自らの目で検証するために、発売日を心待ちにしていました。

そして、いよいよ発売日。しかしユーザーの評価は真っ二つに割れ掲示板などでも「これは凄い!」派と「全く面白くない」派で意見をぶつけ合っていました。こりゃ、違う意味でも楽しみになってきたなぁと思いつつ、自分でも早くプレイしたくてウズウズしていました。 そしてある程度時間に余裕のある時期を見計らって早速プレイ開始。 さぁ、FFシリーズの最新作としてどれだけ凄い映像と体験を味あわせてくれるのか・・・ドキドキ・・・。

そんな感じで半ば興奮気味でプレイし始め、トータル50時間程かけて先日クリアし終えました。ふぅ〜感無量・・・。(ちなみに先日と言っても1ヶ月以上前の話ですが。)
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で、パクパクの率直なプレイ感想としては、評価点数でもわかる通り普通に面白かった! 確かにストーリー重視だった前作「FF10」と比べると、ストーリー性は薄くなり、先を見たくなるというものでもなく平凡な感じだし、主人公「ヴァン」の存在理由が希薄という意見もよくわかるような「何を誰の視点で見せたかったのか?」がよくわからないような終始そんな展開が続く作品でした。 でもゲームとしてトータル的に考えると、途中のイベントシーンでは盛り上がれるところも何度かあり、RPGで一番重要な戦闘は画期的でよく出来てるし、成長システムも斬新で、充分面白い作品でした。
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ただパクパクが期待を寄せていた肝心の「松野節」も中盤ぐらいまでは会話の節々でそれっぽい描写が垣間見られるものの、ストーリー後半から訳分からない方向へと次第にシフトしていった感じで「松野」さんの良さがほとんど見られなかったのが残念。 恐らく、松野さん自身も途中でこのままだといけないってことに気付いたと思うんだけど、ここまで進んでしまっていては後戻りなんて出来るハズもなく、ぐだぐだ修正案を考えているウチに会社の方から解任されてしまって、これ以上手を加えることも出来ず、後半以降は交代した「河津」さんが無理やりそれっぽいENDにまとめ上げた結果、ストーリー的には何を伝えたいのかさっぱりわからない駄作で終わってしまった感じ。
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だいたい世界観も意味不明で、空中に浮かぶいくつもの巨大戦艦や、戦闘機による空中の銃撃戦を繰り広げるような近代文明のような世界において、何で地上では動きづらそうな鎧を着て剣や弓なんかでペチペチ戦闘しているのかさっぱり理解できません。 機械兵器を出しすぎてファンタジー世界が崩壊しかけてる印象。 敵のボスがガトリング式の機関銃を乱射してるのに、主人公達はそんな敵を前にしても剣で立ち向かっていくんだから恐れ入る。
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しかし何といってもやはりスクウェアの看板タイトルだけあって、映像だけは他のメーカーではとても真似できないほど「とてつもなく凄い!」ムービーは勿論のこと、今回はリアルタイムのレンダリングシーンでも、今までの常識を覆すリアルなキャラクターの造詣。これ「PS3」の画面です。と言われても信じてしまいそうなぐらいモデリングが素晴らしく良く出来ている。 正直「PS2」でここまでの作品が作れるのか・・・とゲームを忘れて画面に見入ってしまうのも1度や2度ではなかった。

そういった「現時点で最高の映像を見せてくれる作品」としてもプレイする価値は充分にある作品。まぁ確かにストーリー以外でも不満点「何でこんなシステムにしたの?」「無駄に広いマップばかりが続く」「金稼ぐのたるい・・・。」「全キャラクターに特徴がない」「FFでウリだったハズの召喚獣がヘボいよ」「うわっ、この最終ボス笑える(笑)」っていうツッコミどころ満載な作品で、人によっては「全然つまんない」と感じる人がいるのもよくわかるが、名作と呼べないまでも良作であることには間違いなし。
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あと最後に戦闘システムについても書きますが、まずフィールド画面と戦闘画面の切り替えをなくした新戦闘システムADB(アクティブ・ディメンション・バトル)は確かに面白い。遠くに見える巨大モンスターに怯えたり、運に左右されない敵から逃げる臨場感や、同属の敵が仲間のピンチを見て一斉に襲い掛かってくる様はこれまでのオフラインゲームでは味わったことのない感覚。 しかも戦闘ごとにロードも無いから快適快適。 それともう1つの特徴でもあるパーティメンバーに指示を出すシステム「ガンビット」は、今後のRPGの流れを変えてもおかしくない程優れたシステム。プログラムを組むかのように事細かく的確な指示が仲間のNPCに出せるのは、ドラクエの「がんがんいこうぜ!」等の命令システムを初めて目にしたときの衝撃と似た感覚。 とにかくFF12では戦闘が今までにない程、斬新で楽しめたなぁという印象が強い。
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という訳でいろいろと話題が尽きない「FF12」ですが、出荷本数が200万本を軽く突破したそうで最近ではSCEの「PlayStation Awards 2006」でも表彰されていたのが記憶に新しい。 Amazonでも60%オフ(安すぎ(笑)の3500円で新品が買えますので、プレイしてない人は年末の次世代機が出る前にとりあえずやってみるべき作品だと思いますよ。
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2006年08月21日

パクパクとゲーム「初めて泣いた日」

「久遠寺蒼」さんという方が制作されたフリーで提供されているサウンドノベル「初めて泣いた日」をプレイしてみました。

http://sou.but.jp/haji/index.htm

これも「ナルキッソス」と同様にフリーで提供されている作品ですので感想は書きますが、評価点数はあえてつけません。 プレイ時間はアナザーストーリーも合わせて2時間程度。キャラクター画像は一切無く、実写を加工した背景画像にテキストが表示され、静かなBGMに乗せてストーリーが展開されていきます。ノベルゲームですので、選択肢や分岐もありません。 作品の出来については個人個人で判断してもらうとして、個人的にはかなり重く読ませるシナリオだったなという印象。 短時間でプレイできますので、興味のある方はぜひダウンロードしてみることをお勧めします。

では、ここからはネタバレ含む率直な感想を。

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先入観が無い状態でタイトルを見たときに、初めて泣くっていうことは「死」が絡むのかなぁ・・・と予想してプレイしていたのですが、やはり「死生観」をテーマにしたシナリオでしたねぇ。ナルキッソスの感想のページでも書きましたけど、個人的には「身近の人間の死」を扱う作品は安易なお涙頂戴モノになってしまうので好きではないです。

こういう作品をプレイする環境にある年代の人は、何かしらの近しい人の死を見てきていると思うんですよ。祖父や祖母だったり、親戚の誰かであったり、友達であったりと。そうした中で、誰もが『死』について1度ぐらいは考えたことがあると思うんですが、やはりどんなカタチであれ、人生において自分と関わりがあった人が亡くなれば、残された側とすれば純粋に哀しい気持ちになる。

そういった人間が生きていく上で「死」とは切り離せないもので、身近にある深いテーマではあるんだけど、それが創造の作品として表現された場合には逆に薄っぺらく見えてしまうんですよねぇ。 脚本家やライターさんにとって「死」という絶対的な別れをテーマにしないと感動を表現することができないのか?と。 特にノベル系のゲームで感動作品っていうと、大抵「死」を絡める作品が殆どなので、ある程度の作品をこなしてしまうと麻痺してしまうし、正直、ヒロインらが死ぬと感動うんぬんではなく「またか・・・」と冷めた気持ちになる。 

という訳で、自分は「感動したがり」な面があるんだけど、ノベル系のゲームでの「死」で感動を表現しようとしている作品は好きではありません。

で、特にこの作品は本編が1時間程度の作品だし、ボイスもキャラビジュアルもないのでキャラの掘り下げが浅く、プレイヤーとしてのパクパクにはあまり響いてくるものがなかったなぁ。 確かに、重いシナリオで作者が伝えようとしているのはよくわかるんだけど、姉の眞美が飛び降りた自殺にも、妹の都がベッドの上で息を引き取ったときも、主人公「瑠汐」が感じた心の動きがあまり伝わってこなかった。(文章では物悲しい表現が続いてましたけど。) 特に2人とも死に対して購うような葛藤や抵抗、生への渇望があまり見えないので自殺にしても、病死にしてもストーリー上の「予定調和の死」に思えてしまうんですよねぇ。

ただ最後のシーンで、施錠していた鎖が都の死と共に解け、自分を錠に、2人を鎖に例えて、思い出の場所で自分自身と2人の姉妹との関係を表現した件は、読み物としての〆方としては上手いなと思った。 作者の「久遠寺蒼」さんのテキストの書き方は繊細で綺麗な文章を書く人だなぁと思うし、BGMを含めた作品の雰囲気は嫌いじゃないので、次の作品は「死」を絡めないテーマの作品をプレイしてみたいと感じました。
posted by pakupaku(パクパク) at 04:50| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月15日

パクパクとゲーム「姫さま凛々しく!」(後編−ネタバレ満載)

プレイ感想 後編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。


■パクパク印象度 第5位 ルナリーディ国の姫「マナフィーゼ」
プレイする前にこのヒロインを見たときは、鋭い目つきで1人だけ幼い容姿だったのでツンデレ系の妹?なんて予想していたら、なんと主人公の姉でとても面倒見の良い性格のお姉さんキャラだったのには、予想外すぎて驚いた。 ただ、このギャップに関しては面白いと思ったものの、ヒロインとしての魅力には今一歩欠けてる存在だったかも。
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普通にプレイしてみても「姉と弟」という2人の関係が「恋人」へ発展するほどのシーンやエピソードも特に無かったので 突然主人公がマナフィーゼへの愛に目覚めて告白する描写には、プレイヤーとしてちょっとついていけず、置き去りにされたまま主人公だけが突っ走っていった感じ。 告白後も王族としての世間体や、一般的な思考として実の姉と関係を持ち結婚するというストーリーには、背徳感という意味ではちょっとドキドキするものの、純粋にヒロインの魅力としてドキドキできないので終始盛り上がれずに、食傷気味のままハッピーエンドを迎えた印象。 鼻血を出すヒロインは初めてだったので、そこはインパクトありましたが。



■パクパク印象度 第4位 アスバ国の姫「みさら」
いがみ合う隣国のお姫様で主人公にとっては幼なじみの存在。 主人公が過去の記憶を無くしていることで、何かとケンカ越しに突っかかってくるが、テレアミリの能力によって過去に「みさら」と交わした約束を思い出した後は一転してラブラブな態度に変わる、まさに「キング・オブ・ツンデレ」。 ただ「幼なじみ」「主人公は過去の記憶がない」という2点で当初から展開が予想できてしまっていたので、もうちょっとストーリーにヒネリが欲しかったところ。 また、豪剣を振るうみさらの兄「ざんじ」と主人公が対決する場面では、戦闘描写が足らなさすぎて、サッパリ情景が思い浮かばないまま、何故か主人公が勝利していて唖然。「えっ!? これで終わり?」と思わず口に出てしまうほど。戦闘前のフリが長かっただけに肩透かしを喰らったようで納得がいかないなぁ。
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また、みさらの帯剣している鞘は「ギザナキ」という思考を持った存在で、剣を抜くと酔っ払ってしまう性質があるんだけど、この設定って必要だったんだろうか? ヒロインとしての特徴を出すための一工夫と言われればそうなのかもしれないけど、別にそれが魅力に繋がっていないなら余計な描写はいらない気がするんだけど。

終盤にいがみ合う両国の過去の関係を断ち切るため「血鳴」のチカラを使い、突きの構えをとるみさらの姿はカッコよく、主人公がサポートして技を決めるシーンはなかなか良かった。また、ストーリー的にはルナリーディ国王となったテュロウとアスバ国の姫であるみさらが結ばれるのは、この世界にとっては一番のハッピーエンドな気がするので理想的なカップルだと思うし、いつもは強気なみさらが「みさらはルナリーディ王妃となろう。そして・・・そなたの子を・・・生ませて欲しい・・・」と告げるシーンにはちょっとドキっとした。



■パクパク印象度 第3位 グルミウの「シャーファ」
攻略ヒロインではないサブキャラの割には、なかなか魅力的なグルミウ娘のシャーファ。 肌が褐色でショートヘア、目はクリっとしていて「ボクは・・・」なんて少年口調で喋ったりすると、パクパクはイチコロですよ(笑) あぁ、もうコイツ可愛いなぁ!
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後半は敵の手下として主人公達の前に立ちはだかるので、「テュロウ」の愛のチカラで目覚めさせる → そのままハッピーエンド直行コースがあれば最高だったのに・・・。哀しいかな、エロシーンも少なく、個別エンドも無い扱いでした。むぅ、残念。



■パクパク印象度 第2位 グルミウの姫「シャンレナ」
パクパクは予約して新品を購入した訳だけどシャンレナのためだけに実売6000円は惜しくないと断言できるっ! 極端な話「姫凛々」の成分はシャンレナでほぼ構成されていると言っても過言ではないっ! これまで数多くのゲームを遊んできて、その数の分だけ多くのキャラクター達を見てきたが、ここまで破壊力のある可愛いキャラってのは滅多にお目にかかれないってぐらい、可愛い。とにかく可愛い。 もうこの可愛いさはパクパクの稚拙な言葉では表現できないぐらい可愛いので、獣耳好きは今すぐにでも買わないと人生の何割かは損するかも。

ただ残念なことにシャンレナの声は「まきいづみ」さんなんだよねぇ。この声優さんは嫌いじゃないんだけど、多くの作品に出過ぎだし、声に特徴のある声優さんだけに、パクパクの中では「まきいづみ」=「永久」(作品:てのひらを、たいように)なので、それ以外のキャラを演じても、「永久」の姿がチラチラ思い浮かんでしまうのが痛い。 スカーレットのようにキャラに合わない役を演じているよりは、今回のシャンレナ役はまさにピッタリと合う役どころなんだけど、出来れば違う声優さんに演じて欲しかったかなぁ。
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初回は本能の赴くままに選択肢を選んでいったら「シャンレナ」ルートに突入。
悪夢を見続ける「グルミウ」の設定や、平和な世界で唯一虐げられる存在の「グルミウ」は、健気に頑張るシャンレナの可愛さを更に引き立たせる要因になっていて、「テュロウ」の言葉どおりに「コイツは守ってあげねば」という気にさせる。 テュロウも惚れた女には一生懸命に尽くすタイプなので、掛ける言葉の1つ1つが力強く優しい、シャンレナを含め、グルミウという種族全てを救おうとする主人公の姿はなかなかにカッコイイ。やはりプレイヤーを投影する主人公とはこうあるべき。

告白後はエンドまでエッチシーンが満載な訳ですが、正直な話、無垢な「シャンレナ」とエッチしまくる展開にパクパクもドッキドキ(笑)ここまでやってしまっていいんですかっ! と抗議したくなるぐらい(ウソ)激しいエッチシーンがあって、これはエロゲーなんだなぁ・・・としみじみと実感してしまった。 そしてシュライハルとの最終決戦の場、テュロウとシャンレナがお互いを愛する気持ちをシャンレナの「血鳴」に乗せて愛を広め世界を救うってのはシナリオ展開としては上手いなぁ。
シャンレナが「血鳴」のチカラで最後に願った「みんな・・・グルミウも・・違う世界の人も・・・どんな世界の人達も・・幸せになりますように・・」という言葉は印象に深く残りました。



■パクパク印象度 第1位 現代からやってきた娘「最美 千名希」
ぶっちぎりの可愛さを誇る「シャンレナ」を抑えての1位は現代からやってきた元気娘の「千名希」。シャンレナの可愛さはビジュアル面がほとんどだけど、「千名希」はビジュアル含め、言動や台詞、ボイスと全てが魅力的で好印象。 またメインシナリオに繋がるヒロインだけあって、シナリオルートとしての評価もプラスされているので印象度は文句なしにNO.1。 まさに王道のヒロインに相応しいキャラクターでした。

そんな魅力的な「千名希」のボイスは「須本 綾奈」さんという方で、ざっと過去の出演作品を調べた限りではパクパクは初めて聴く声優さんかも。 「千名希」は何に対しても前向きで積極的な明るいキャラクターだけど、1人異世界に来てホームシックになり寂しい気持ちが溢れ、時には泣いたり、笑ったり、怒ったりといろいろな表情を見せてくれる感情豊かなキャラクター。そんな難しい役どころの「千名希」を「須本 綾奈」さんが声の演技で見事に表現していて、キャラゲーにおける声優さんのチカラの偉大さをよく実感できました。
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2人っきりの体育用具室で「テュロウ」が告白するシーンでは、いつもはチャランポランな性格の主人公が初めて「恋」というものを知り、どぎまぎしながら告白する。そして、何の気無しに告白を聞いた「千名希」もまさか自分が一国の王子であるテュロウから告白されると思っていないので、告白された瞬間、赤面しながらオロオロする様子もこれまた可愛い。傍から見ていて応援したくなってくる初々しい2人の様子は何かいいなぁ。 そして告白後、現代へと帰る方法を探る千名希に対して「それでも・・・千名希の一番幸せな道なら・・・俺はそれを手伝おう。」と、本当は離れたくない彼女に対して、自分のことよりも彼女の幸せを優先しようとするテュロウはキザだけどカッコイイ。

そんなテュロウの真剣な姿を見て「千名希」の台詞がまたグッと来るんだよねぇ。
「愛されるのが・・・こんな気持ちいいと思わなかった・・・」
「それに・・・君は別世界の人間で、しかも王子様。 恋なんかしていい訳がない・・って判ってる。」
「でも・・・でも・・・そんな気にさせられちゃったんだもん・・・しょうがないんだもん・・・」
「帰りたくなくなっちゃうくらい・・・私を・・夢中にさせてよ」
くはぁー、こんな台詞を間近で囁かれたら、テュロウもメロメロになるわ、そりゃ。

千名希ルートでもシュライハルとの最終決戦があるんだけど、黒いドレスに身を包み「闇のプリンセス」となった千名希にはちょっとゾクっと来た。いつもの清楚な感じと違って、こ、これは、これでなかなか魅力的!とテュロウも思ったに違いない(笑) そして2人の愛のチカラでシュライハルの闇の呪縛を打ち破るんだけど、この解決方法もエロゲーならではでなかなか面白い。 ハッピーエンドやエピローグに関しては「おいおい、ハッピーエンドにも程があるよ」ってぐらい、ご都合主義な大団円でしたけど、まぁこの癒し系の作品なら笑って許せるレベル。いやぁ、面白かった。
posted by pakupaku(パクパク) at 04:36| Comment(1) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月14日

パクパクとゲーム「姫さま凛々しく!」(中編−ネタバレ満載)

プレイ感想 中編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。

メインシナリオの感想としては、一言で表すと「微妙」。シナリオの中核をなす2大イベントとしては「次期国王選」と「ザキュリと呼ばれる世界の秩序を乱す闇の存在」というのがあるんだけど、そのどちらもストーリーに深みはなくあっさりカタがついてしまうのには拍子抜けした。

「次期国王選」に関してはルートによって主人公は次期国王になるパターンと、辞退するパターンがあるんだけど、これによって何か変化が起きる訳じゃないのでどうでも良く、シナリオ的にも大きく分岐したなぁと印象はほとんど無い。 だいたい現国王が審査をして次期国王を決めるんだけど、いろいろと礼儀作法や国王としての心得をテストをした割には、一番成績の悪い「テュロウ」があっさり国王に選出され、何故国王に選ばれたのか?という肝心な部分が一切書かれていないのには、もの足りなさを通り越して呆れるばかり。
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もう一方の「ザキュリと呼ばれる世界の秩序を乱す闇の存在」に関しても表現が中途半端で、敵が凄い存在であるってのが全く伝わってこないし、世界が脅かされているという緊張感が全く無い。 終盤になってから主人公の身近にいた「シュライハル」が実は悪の元凶で「この世界は、現実世界における死後の世界だ。人々は死ぬとこの世界にきて転生するまでここに存在している」みたいな暴露を突然し始めるんだけど、暴露した割にはそれまで伏線らしい伏線もないので意味不明だし、台詞に現実味がない。 そして彼が「千名希」を呼び寄せた理由も薄く、何より「千名希」の首についているミミカの作った首輪の電撃程度で痺れて手が出せなくなってしまうほど、究極に弱いのが哀しい・・。大ボスなのに雑魚キャラよりも扱いがヒドイよ(笑) 

そんな訳でメインストーリーに関してはライターの力量が哀しいぐらい低いため、全く盛り上がれませんでした。ただし、何気ない日常の描写や、各ヒロインを含めたキャラクターの台詞や心情などの描写は抜群に上手いので、普通の学園恋愛モノと割り切ってプレイするのであれば十分良作かなと。

それと、このゲームのシナリオで唯一面白いと思ったのが「血鳴」(チナキ)と呼ばれる個々のキャラクターが持つ特殊能力。限定された条件下で発動させて事件の推理や、相手を倒したり、封じ込めたり、それぞれの能力を用いて状況を打開させるのは漫画的で面白いアイデアだなぁと感じた。ただし他のキャラはいいとして、主人公の能力だけはちょっとマイナス印象なんだよねぇ。主人公は「双在の血鳴」と呼ばれる「自分と同じ分身を1体生み出す」能力なんだけど、エロシーンでこれが使われるまくるので相当ウザい。(分身と2人がかりで1人のヒロインを攻めたりする。)

しかも発動条件が「勃起したとき」って何だかねぇ。いくらエロゲーだからってそんな陳腐なお約束はいらないし、あまりにもくだらなすぎて笑うに笑えない。 この能力のおかげで、相手と対峙するような緊迫するシーンや、ここぞっていう大事な場面で盛り上がるどころか、逆に盛り下げて雰囲気ブチ壊していたので、とても勿体ないと感じました。
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ただ主人公の「テュロウ」の性格に関しては「鬼畜王ランス」の主人公のようなエロエロを前面に出した思考や行動はキャラ設定として面白い。 ネチネチした思考や、ハッキリしない言動が多い主人公だとやっててイライラするので、このぐらい割り切ったキャラだと何も考えずに気楽に楽しめた。また、序盤は森から戻ってきて感情や記憶が欠落して、女と見れば誰に対してもエロエロオーラを振りまいていたんだけど、ヒロインらと接していくなかで次第に人間的な感情や表情を取り戻し、後半はヒロイン1人に対して一途な恋愛をしていく様はとても好感持てるし、展開としては上手い。


さて、ここからはいつものように各ヒロインの感想を印象に残った順にリストアップして書いていきます。

1位:最美 千名希
2位:シャンレナ
3位:シャーファ
4位:みさら
5位:マナフィーゼ
6位:ハナ&ゆちや


■パクパク印象度 第6位 ミミカの妖精「ハナ」&マヤカヤ国の姫「ゆちや」
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ハナに関しては、うろちょろ飛び回ってるだけのお節介妬きの妖精だと思っていたので、攻略できるヒロインだったのがまず一番驚いた。遊び心があるメーカーだなぁ(笑) 当然、小さい妖精のままだとエッチできないので、告白後は「説明らしい説明もなく」突如人間化して結婚してしまうという怒涛の展開っぷりも大いに笑わせてもらった。 こういった攻略できないであろうキャラを攻略してしまえるのはファンディスクをやっているようでかなりのお得感がありました。
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マヤカヤの姫である「ゆちや」は、学園モノの王道キャラ「眼鏡っ娘で委員長」というおいしいポジションなのに、みさらの従者っぽい言動ばかりなんで攻略ヒロインとしては微妙な存在。主人公との掛け合いで面白かったようなシーンもほとんどなく、流されるままに主人公と関係をもってハッピーエンドになるので、今ひとつ盛り上がりに欠ける。ま、所詮はCG鑑賞で個別枠を持たない「その他の仲間」扱いなサブヒロインの宿命ですか。


さて、今回はここまでで続きは別ページ(明日)に分けて書きます。
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2006年08月13日

パクパクとゲーム「姫さま凛々しく!」(前編)

「姫さま凛々しく!」Windows 18禁
姫さま凛々しく!
メーカー:Q-X【きゅーくす】
機種  :PC(Windows)
発売日 :2006/06/23
定価  :8800円(税抜き)
ジャンル:姫様アドベンチャー
開発  :Q-X(キュークス)
公式ページ:
http://www.q-x.jp/himeriri/index.html

総合評価点数:83点
(総合シナリオ点数:78点 )

パクパクの場合、新作のパソゲーを買う目安ってのは「キャラ絵」と「世界観・設定」に惹かれるか、心が動かされるかってことで決めることが多く、シナリオライターさんが誰か? とか、メーカーがどこか? ってことはさほど気にしません。(逆に旧作は評価が良ければ、キャラ絵や設定などは好みで無くても買うことが多いですけど。)

そんな訳で、キャラ絵と世界観がパクパクのツボ「ど真ん中ストライク」にズバーっと投げ込まれたQ-Xさんの「姫さま凛々しく!」を発売前からチェック入れてしっかり予約購入したんですが、結局他のゲームを順番にプレイしていたら発売から既に2ヶ月近くも経ってしまってました。 う〜ん、これなら急いで買う必要は無かったかもなぁ(笑) 
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でもプレイ感としては、かなり満足のいく「モロにパクパク好み」の癒し系の作品でしたねぇ。 特に最近プレイした「水月」「ナーサリィライム」「スカーレット」「ときどきパクッちゃお!」が好みと微妙にズレていた作品で、ノベル系ゲームの面白さに飢えていた時期だけに久々に当たりを引いたなと。珍しく全ヒロイン攻略するぐらい張り切ってしまいました。

まず、シナリオについてなんですが
タイトルの「姫さま凛々しく!」と名がつくだけあって、主人公は過去の記憶を無くしたとある国の王子様。 舞台設定は、現代+中世が混じったようななんでもアリのご都合ファンタジー世界が舞台。 その大陸は5つの国に分かれており、中立国には各国の姫や王子、貴族などが通う学校があり、その学園生活と自分の城(屋敷)での生活を通してヒロイン(姫)らと親しくなり、次第に過去の記憶を取り戻しながら恋愛をしていく王道なモノ。 しかし、そんな平和の世界にも魔の手が忍び寄り、大陸全土を闇のチカラで変えてしまおうとするモノが現れ、主人公達はそれに巻き込まれることになる。 というようなストーリー。
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主人公の性格はエロゲーの主人公っぽく「エロエロだけど、嘘や隠し事をしないストレートな性格で周りから自然と好かれるタイプ」の人間なので、プレイしていても嫌味な言動や台詞がなく、かなり気持ちよくプレイできました。 また各ヒロインを含め、回りの登場人物らも腹黒いヤツや、根っからの悪党ってのがいない平和な世界なので(悪さをしているのには何らかの事情がある)ライターの描く癒し系の雰囲気とパクパクの好みってのが近かったのも好印象に繋がったポイント。

シナリオのマイナス点を上げるとすれば「現代+中世が混じったようななんでもアリのご都合ファンタジー世界」だったり「主人公が過去の記憶を無くしている」という設定はライターさんがシナリオを書く場合の常套手段というか、ありがちで書き易い設定だなと感じたのと、全体的にみてあまりにもシナリオに深みが無く、先が安易に予想できてしまうので「この先どうなるんだろう?」とか「この展開にはヤラれた・・」っていうお楽しみ感が殆ど味わえなかったこと。つまり話のボリュームはあるんだけど底が浅いという感じ・・・・なんだけど、ここらへんは、まぁ、エロゲーのシナリオなので雰囲気さえ良ければ大目に見れるかなと。
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で、このゲームの最大のウリは何と言っても「キャラ絵」の素晴らしさ! 公式HPでも確認できるようにどのヒロインも特徴があってカワイク描かれており、特にメインヒロインの「千名希」と「シャンレナ」のかわいさは異常なほど。 ぐぁー、久々にツボにハマった!(笑) 以前プレイした「プリンセスワルツ」でも「たけやまさみ」さんの描くキャラにメロメロになりましたが、今作もその破壊力のあるCGに完全にノックダウン。調べてみると絵描きさんは「亜方逸樹」さんという方で、そもそもQ-Xというメーカーはこの「亜方逸樹」さんとライターの「茉森晶」さんの2人で立ち上げたとか。 立ち上げた2人が核となって今後も作品を作っていける環境があるなら、メーカーとしては理想的な環境だと思うし、ユーザーも安定して「メーカー買い」していけそうな感じがする。
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とにかくパクパクは「亜方逸樹」さんの描くキャラのタッチがとても好きなので、ぶっちゃけた話、評価点数のほとんどはキャラCGのみで決めたといっても過言ではないぐらい、魅力的なキャラクターと美麗なCGには大満足! また、そんなキャラクター達を更に魅力的に演出するボイスも出来が良く、唯一「シャンレナ」が「あっ、またまきいづみさんか」と気になった程度で、総じてどの声優さんも素晴らしい声の演技で物語を大いに盛り上げてくれました。 中でも「千名希」役の「須本 綾奈」さんの元気な声はとても好きだなぁ。

ただ残念なことに、その他の背景やCGの出来は中の下(車の絵なんてマウスで描いたの?ってぐらい線がガタガタだし(笑))、システム周りも中の下、サウンドは悪くは無かったけど、特に良かったという印象も無いのでフツーというところでしょうか。


と、長くなるので今回はここまで、続きは別ページ(明日)に分けて書きます。
posted by pakupaku(パクパク) at 04:45| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月04日

パクパクとゲーム「キングスフィールドIV」

PS2用のゲーム「キングスフィールドIV」をプレイしました。
KING'S FIELD IV
メーカー:フロム・ソフトウェア

「キングスフィールドIV」

機種  :PS2
発売日 :2001/10/04
定価  :6800円(税抜き)
ジャンル:リアルアクションRPG
開発  :フロムソフトウェア
公式ページ:
http://www.fromsoftware.jp/top/soft/kf4/

総合評価点数:70点

この作品はPS2初期の頃の5年近くも前の作品ですが、独特なリアルタイム3DアクションRPGとしてユーザーの評価も高い作品だったので、中古で探してプレイしてみました。・・・・・・が、今プレイするといろんな意味で衝撃を受けました(笑)
確かに他の作品では味わえない独特な面白さを持つゲームだとは思うけど、こりゃ完全にコアなゲームユーザーのための硬派すぎるゲームだなぁという印象。 PS2なんだけど、プレイ感はファミコンや昔のパソゲーを彷彿とさせるような「尖った作品」という感じを受けました。
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最近のゲームはヌルゲーというか、万人向けというか、何かとユーザーライクで親切なゲームが多くマニュアルを見ないでも「チュートリアル」があったり、難易度が変更できて誰でも死なずにクリアできるようになっていたり、RPGだとボス戦の前にはセーブポイントが適切に配置されていたりと「ユーザーが快適にプレイしていける環境」がゲームに取り込まれているのが当たり前になっていますが、この作品はそういった親切設計がゼロ。 とことんユーザーを突き放したシビアさが最初っから味わえる素敵な仕様(笑)

いや、本当にデモが終わってゲームが開始されてから10秒で死ぬとは思わなかった。しかも原因がわからず同じ場所で3度程死んでみたし(←結局これはゲームスタート直後の細い道で溶岩へと落ちる落とし穴があったと気付いたのはずっと後。) その後も初めて敵と出会って即死するわ、高いところから足を踏み外して落下死するわ、とにかく何もわからないままよく死ぬゲーム。

フフフフフ、初めてですよ・・・ここまで私をコケにしたおバカさん達は・・・ とフリーザのような心情でパクパクの本気魂に火が付きました。こうなったら速攻で攻略サイトをチェックしてやるわっ! とヘタレなパクパクは攻略サイトを見て、いろいろと予備知識を仕入れた上で再度冒険に出発。
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かなり操作には慣れてきてようやくまともに操作ができるようになり、武器や防具を手に入れ序盤の敵にも何とか初勝利を収めることができましたが、何だかしっくり馴染んでこない。 というのも基本的にパクパクは自分視点の3D画面は好きではないので、自分の姿は勿論、カメラを操作しないと足元や周りの状況が見渡せないのはプレイしていて非常に面倒というか、やりづらい印象。しかも3Dゲームに耐性のあるパクパクですら、この作品は移動しているだけで少し酔うし。 
まぁでも、この自分視点のカメラワークこそがこの作品のウリというか、実際自分が冒険しているかのような擬似体験が味わえて面白い部分なんでしょうけど。
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あと、総じて演出が地味だし、画面全体や雰囲気が重くて暗いんだよねぇ。敵を倒してレベルアップしても画面に文字が1行出るだけで、どのぐらい強くなったとか、効果音すら鳴らないようなゲームはこれが初めてかも。 とにかく全ての行いが淡々と短い文字が表示されるだけで終わってしまう、そこに効果音や親切な演出は無い。 また序盤でも行ける場所はたくさんあるんだけど、どこで何をしたら良いのかという指示や、助言を与えてくれるような設定も無し。 冒険の途中で会う人は全員顔色が悪く病気のような感じで、しかも全員殺すことも出来るという無茶っぷり。 敵はコツを掴んでないと序盤の敵ですら手強く簡単に死ねる、傷を負っても宿屋のような便利なものもないし、ひたすらアイテムで小まめに回復するしかない。 高いところから落ちればガッツリとダメージは受けるし、場所によっては即死する。 普通の3Dゲームにあるような「落ちれなくなっている見えない壁」は存在しないので、注意して慎重に動かさないといつでもどこでも死ねる。
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リアルを意識するとこういうゲームになるのかもしれないが、個人的にここまで不親切なのはゲームとしてどうだろう?と疑問を感じる。仮にもPS2の作品ならもうちょっと序盤は敷居を下げたり、演出を強化したりと万人が楽しめるような感じにした方がいいと思うんだけどなぁ。 ま、このテのゲームを好んで遊ぶような人間は、最初からこのぐらい硬派でシビアなプレイ感を求めているのかもしれないし、シリーズ4作目ということは、こんなスタイルだからこそ4作目まで受け入れられたのかもしれない。
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とりあえず5時間程プレイをし、レベルを12ぐらいまで上げてダンジョンを2つ程クリアした時点で、当初の目的だった「どういったゲームなのか?」が充分堪能できたのでパクパクの冒険は一旦終了。 不満点は多いけど、最初の30分〜1時間を乗り切れば自然とゲームの雰囲気や操作にも慣れ、探索感が味わえて俄然面白くなってくるんで、一部のユーザーの評価も高いのも理解できる。 ・・・・が、やはり所詮5年も前のゲームなので今遊ぶとグラフィックのチープさや、作りの荒さも目立つので、今遊ぼうとするならば最近発売された、5年ぶりの新作となるPSP「キングスフィールド アディショナル」が良いかもしれない。
キングスフィールド アディショナルI
メーカー:フロム・ソフトウェア

キングスフィールド アディショナル II
メーカー:フロム・ソフトウェア
posted by pakupaku(パクパク) at 00:38| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月29日

パクパクとゲーム「プリンス オブ ペルシャ 〜時間の砂〜」

PS2用のゲーム「プリンス オブ ペルシャ 〜時間の砂〜」をプレイしました。
プリンス・オブ・ペルシャ~時間の砂~
メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
「プリンス オブ ペルシャ 〜時間の砂〜」

機種 :PS2
発売日 :2004/09/02
定価  :6800円(税抜き)
ジャンル:アクション
開発  :ユービーアイ ソフト
販売  :SCE

公式ページ:
http://www.jp.playstation.com/scej/title/persia/

総合評価点数:96点

普段アクションゲームにはほとんど手を出さないパクパクですが、いやぁ驚いた・・・アクションゲームってこんなに面白かったんだ。 最後のエンディングを迎えスタッフロールを見ながら、しみじみとゲーム本来の面白さっていうのを久々に実感してしまった。
もう、とりあえずアクションゲームは苦手とか、コンシューマゲームは飽きたとか、洋ゲーには興味なし。とか言ってるヤツは「いいから、とりあえずやってみてくれっ!」と声を大にして言いたくなるぐらい、ものすごく丁寧に作られた秀逸な作品でした。

「プリンスオブペルシャ」っていうと、昔PCゲームで登場した妙にリアルな動きをする2Dアクションゲームを思い出すんですが、当時はそれほど面白いとは感じなかったので、それを3Dにしたところでなぁ・・・と遊ぶ前は期待せずにローテンションな感じでゲームの電源を入れて始めたんですが、ものの1時間もすると、もう時間を忘れてどっぷりハマってました(笑) 「うはぁ、止め時がわからなくなるぐらい面白い」
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このゲームの一番の特徴として、主人公が序盤に手にする「時間のダガー」という短剣が「時間を巻き戻せる」というチカラがあり、これがアクションゲームとして上手くバランスをとって面白くしているんですよねぇ。 パクパクみたいなへっぽこゲーマーはアクションゲームは苦手なんで「うわっ、穴に落ちた。」「あ、トラップがっ」「おしい、あとちょっとで倒せたのに・・・」っていう、もうちょっと頑張れば何とか攻略できたのにヤラレてしまった・・・という状況が頻繁に起こって、その度にまたステージの最初から始めなければならないっていうのが面倒だと感じるんですが、このゲームだとボタン1つで「倒れる寸前の状況」に巻き戻って再開できるので、何度も何度も自分の腕が磨かれるまで挑戦することができ、このおかげでどんな状況においても、かなり無茶しながら冒険できる楽しさがありました。
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時間を操作するっていう3DアクションゲームだとX-BOXの「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」っていうゲームで、時間を止めたり、巻き戻したりと、ステージ攻略中に時間を操作して進んでいくっていうアクションゲームがあったんですが、この時間操作というシステム自体は「面白いアイデア」だとは思ったものの、それが面白さに直結していない印象があって作品としてイマイチだったんですが、この「プリンスオブペルシャ」は時間の操作が面白いぐらいアクションシステムとマッチしており、城内を徘徊する敵から「時間の砂」を集め、集めた砂によって時間を巻き戻せるチカラが発揮できるというシステムバランスがとても秀逸。
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【敵から砂のチカラを奪いさり消滅させる雰囲気は、映画「ブレイド」の敵の殲滅シーンとよく似ていてゾクゾクするほどカッコイイ!】
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またアクションゲームでは当たり前のようにオプション等で難易度設定ができるんですが、このゲームではそれらが一切無いのも特徴の1つ。というのも「時間のダガー」のおかげで、難しいアクション操作を必要とするトラップの多い場所や、ボス戦、ザコ敵に囲まれるような場面であっても、ピンチになると巻き戻して再挑戦できるから、自分の腕だけで何とか攻略していける。 また仕掛け部屋や、攻略手順がわからないような場面であっても、ステージの最初で「そのステージを主人公が進んでいる未来を映したシーン」をあらかじめ見られるようにしてあるのが素晴らしい。 
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なのでパクパクもほとんどネットの攻略サイトに頼ることなく、最後まで進めることができました。この少し頭を捻ると解答が見えてくる絶妙なさじ加減が素晴らしいんですよ。 ここらへんのマップの構成や敵や仕掛けの配置の絶妙なバランス具合は、ぜひプレイヤーそれぞれが遊んでみて実感して欲しいところ。ホントに思わず唸ってしまうぐらいよく出来てますんで。
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【本当に終始アクション映画の主人公に自分がなりきっているような不思議な冒険感覚が味わえます。】
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個人的にはストーリーもかなり好きな感じで、最初は洋ゲーならではの濃い顔の主人公や、かわいげのないヒロインに抵抗感がありましたけど、冒険を進めていくと手をとりあって冒険を進めていく感じが、アクション映画を見ているようでついついストーリーに引き込まれ、主人公の心情や愚痴などを冒険中に喋ってたりするのが人間臭くて面白い。 特に最後のエンディングシーンで「時間のダガー」をヒロインに返すシーンでは、「大人向けのオチ」が待っていて思わずニヤリ、時間が巻き戻せるならやっぱりそういうことするよねぇ・・・みたいな(笑)。 いやぁ、アクションゲームも然ることながら、ストーリーでも魅せてくれるなぁ〜とほぼ完璧すぎる出来に拍手。
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まさに「パーフェクト」という言葉が相応しい作品でしたが、満点でなく96点に抑えた理由は、終盤で「時間のダガー」が敵の手に渡ると途端に難易度がハネ上がってしまっていたのと、世界観やキャラクターがやはり日本向けのゲームとしてはチト厳しいものがあると感じて点数を引きました。 まぁ、ともかくこのブログを読んでいる人で未プレイの人は今すぐ中古屋で探してやってみるべき!

そうそう、最近ツンデレっていうヒロインが流行っていますが、この作品に出てくるヒロインもまさにツンデレ!(ウソ)
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惚れてるような台詞を言う割には、敵と戦っている最中に主人公の背中に間違って弓矢を撃ってくる気の強いところがあって、「あ、ごめんなさいっ」ってカワイイこと言うじゃないですか・・・・・・・・って人の背中に矢を撃ってHP減らしやがってゴメンで済むかーっ(笑)
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2006年07月21日

パクパクとゲーム「ユグドラ・ユニオン」

GBA用のゲーム「ユグドラ・ユニオン」をプレイしました。
ユグドラ・ユニオン
メーカー:スティング
価格:¥ 5,359

「ユグドラ・ユニオン」

機種 :GBA
発売日 :2006/03/23
定価  :6090円(税込み)
ジャンル:SRPG
開発  :スティング

公式ページ:
http://www.sting.co.jp/yggdra/

総合評価点数:65点

何だろ・・・このやるせない気持ちは・・・。
この感覚は、ねこねこソフトさんの「スカーレット」をやったときにもチョット感じたけど、「ユグドラユニオン」は更に強烈にガッカリ砲をモロに喰らったような、やるせない気分で満たされました。

やっぱり期待しすぎるとダメだなぁ・・・というのがスティングさんへのパクパクの率直な感想。

確かにやりたいコトは伝わってくるし、新しいシステムもいろいろ取り入れた意欲作というのは認めるんだけど、ゲームとしてみた場合「ユグドラユニオン」は決してお世辞にも面白い作品とは言えない。(ちなみに前作の「リヴィエラ」が面白かったんでメーカー買いしたんですが、今作でガクっと評価を落としたなぁ。)

この作品はファミ通ではプラチナ殿堂入りしたらしいけど、レビューアらが実際どれだけやり込んでみてからの評価なのかなぁ・・・と疑問に感じる。 序盤は確かに癖のあるSRPGという程度だけど、進めているとその癖というか妙なシステムがゲームバランスを崩していて、プレイしていて非常にイライラさせられて面白く感じない。 
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唯一評価できる点はグラフィックに関することだけで、GBAとは思えない程のこだわりのあるグラフィックは文句なしに「こりゃ素晴らしいっ!」の一言。 キャラクターデザインは「きゆづきさとこ」さんが担当し、主人公やヒロインらを雰囲気たっぷりに描きだしていてとても魅力的だったし、カードデザインにも前作でキャラクターデザインを担当した「戸部淑」さんが描いているという非常に贅沢なこだわりっぷり。 そしてその原画を崩すことなくGBAというハードで表現しているデザイナさんの頑張りっぷりもお見事!  戦闘画面でのドット絵の動きなども、まさに職人技として非常にレベルの高いモノになってましたし、魔法のエフェクトや全体の画面構成も「完璧」と言っていいほどに完成された仕上がりっぷりでした。

サウンドに関しては、BGMは勿論悪くないんだけど、前作のリヴィエラでキャラクターの掛け声が入っていたのが、今作では一切カットされていたのが、物足りない印象。 これだけのグラフィックでボリュームが多いと、GBAの容量的にはキツキツだったのかもしれませんが、前作でやっていたことが削られているのはチト残念なところ。

で、なんといってもダメなのが戦闘に関するシステム。SRPGにおいてこの戦闘システムがダメだと非常に萎える。 他の部分が総じて良いだけに、なんでここまで独特な戦闘システムにしてしまったんだろうか? というのが非常に残念でならない。
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このカードを用いた戦闘システムは複雑すぎるので、序盤の冒険を進めていきながらチュートリアルのような感じで解説して教えてくれるんだけど、とにかく独特なシステムで複雑すぎるので、慣れるのが非常に面倒。 完全にコアゲーマーじゃないとついていけないだろ、コレ。 自分はゲームをこのテのジャンルのゲームは数多くやっているし、ゲームそのものに抵抗はないのでプレイできるけど、こういった「覚えることが多い複雑すぎるゲーム」にはゲームを作る側の立場としては否定的です。 ゲームって勉強じゃなくて娯楽なんだし、幅広いユーザーが楽しめるゲームを作るにはもっと簡単に操作できてわかりやすいゲーム作りというのが何よりも大事だという考えがパクパクの中にはあるので、このゲームはその時点で既にダメ。 システム考案者(企画者)の努力が足りないと思いました。

またシステムが複雑すぎるから画面に出す必要な情報量もハンパではなくて、GBAの小さな画面に「これでもかっ!」ってぐらい小さな文字でたくさんの情報を表しているのもダメなポイント。 コンシューマ機ならともかく、GBAのような小さな画面で、こんなにギッシリの情報を与えないとゲームが成り立たないのはダメだと思う。SLGってのは確かに情報量が多いゲームなんだけど、それを携帯ゲームで表現するなら、それに合わせたシンプルさが必要だと思うんですけどねぇ。
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その他、戦闘システムに関するダメな点をリストアップしていくと

・カードの数値でユニットの移動を行うので、各ユニットの特性が移動に反映しない。
 (騎馬でも徒歩でも移動できる数値はいっしょ。ユニットの移動個性がほとんどない。)

・装備品が全て消費型。
 (どんな装備品でも、3〜4マップ進めると自動的に消滅してしまうので、装備品を集める甲斐がないし、装備させて強くさせたいという意欲も軽減。)

・カードスキル発動の制限が多すぎ。
 (カードでスキル(魔法)を使えるようなシステムの割には、発動に関する制限が多すぎて面倒。あと敵は自分らとシステムが違うので同じカードでガンガンスキル(魔法)を発動してくるのもどーかと。)

・ユニオンシステムは面白くない。
 (確かに今までにない戦闘システムだけど「陣形」という概念でもなく、このユニオンシステムのメリットが総じて意味不明。 武器属性の相性が強いゲームだけに、みんなで囲んで叩くというよりは、単騎で突っ込んだ方が強いし。)

・体力回復がシビア。
 (なんでマップをクリア後に回復してないんだか・・・。アイテム消費して回復させるのもショップなどで自由に買えるようなゲームではないために、後半になるとジリ貧になる可能性も出てくるのでは?)

・先制攻撃での敵のクリティカル率が異常。
 (先制攻撃を受けると、自分のリーダーがやられて勝てる敵に勝てない状況が何度も頻繁に起こる。SRPGって詰め将棋みたいなものだから、運の要素がありすぎるのはストレスが貯まる。 しかも、こっちのクリティカル発動率と敵との発動率の差が大きすぎて、敵だけが一方的にガンガン発動されるので萎える。)

・1ターンに1人しか戦闘できない。
 (いくらユニットが多くても、1ターンに1人しか攻撃できないのが非常にもどかしい。仲間がいくらいようが意味がないんだよねぇ・・。 しかも武器の相性が強いので総じて活躍するユニットが限られてしまうのがつまらない。)


・・・とまぁ、この他にもいろいろ面白くない点はあった気がするけど、とにかくやっていてストレスが貯まる制限と独特なシステムで爽快感とか、達成感、面白味に欠けるゲームだったというのが総評。 
コアなゲーマーでファイアーエムブレムには飽きましたって人以外には、正直あまりお勧めできないなぁ・・・。
posted by pakupaku(パクパク) at 11:01| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月08日

パクパクとゲーム「Scarlett スカーレット」(後編−ネタバレ満載)

プレイ感想 後編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。


■パクパク印象度 第4位「大野明人」
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日常を生きる普通の青年として、最もユーザーに近い存在であり、主人公としては最も適役であったハズなのに、プレイを終えてみると、何だか主人公って感じがしない微妙なキャラクター。 というのも、作品の主眼がほとんど「九郎」視点で、明人はそこにちょこんとお邪魔しているだけの軽い存在だったのが、とても勿体ない。

個人的には、作品の全てを「明人」の視点で描き、高級諜報家の「九郎」の素性やその非日常の世界は、明人の視点から徐々に見せていく展開の方が良かったのではないかと思うんだけど。 明人の知らないことはプレイヤーも知らない訳で、九郎の世界に足を踏み入れた明人が次第にその世界のルールや知識を経験と共に広げていき、九郎の片腕となるように成長していく様子を描くのが最も理想なカタチなんじゃないのかな? と。 
そして第4章で明人は「高級諜報家」としてのルールを把握していないために相手の罠にハマったりしたけど、この展開では「九郎」が助け舟を出すんじゃなくて、明人としずかの2人の力で困難や危機を乗り越えて、成長した2人の姿を見せて欲しかった。

(もっと理想を語るなら、2人の力で何とか困難を脱出したと表面上はみせかけておいて、実は九郎が裏工作で手を回しておいて、こっそりと助け舟を出してあげる。 そしてそのことを2人には言わないで、単純に2人だけで危機を乗り越えたことを褒めてやる。そしてもうこんな危険と隣り合わせの生活から足を洗わせて別れる。 一般生活に戻った2人は自分達の力だけで乗り越えたと思っていたところに、ナセルから「あの世界はそんな甘いモノじゃない。あれは九郎が・・・」と、裏であった本当のコトを教えてくれる。 といった感じで、九郎の器の大きいところを後で実感してみせるようなシナリオだと最高でした。)

あと、ザッピングのようなシステムの割には、ザッピングの面白さが表現できていない、ただのプレイヤー切り替え視点の選択は無意味だったような気がします。

それと、明人と母親との会話で一瞬バグかと思うぐらい、2人の他人行儀なほど不自然なやりとり。

●しずかの家で母親との会話のシーン

明人「で、今日はどうしたんですか? こんな場所まで来て」
ママ「ええ、2週間ほどお休み取ったので、海外にでも行こうと思って」
明人「ああ、それはいいことですね」
ママ「で、良かったら明人、あなた案内してよ」
明人「ええ、僕がですか?」
ママ「だってあなた、海外には慣れているんでしょ?」
明人「あ、まぁ、それはそうですが・・・」

●街中で同業者のナセルと会ったシーン

ママ「明人、あなたのお知り合いの方ですか?」
明人「え、ええ、ちょっとした仕事仲間で・・・」
明人「ほら、もう行きますよ、お母さん」


・・・・・何、この英語を日本語に翻訳したような全く愛想の無い会話は。
母親はともかく、明人の発言はどう考えても実の母親との会話としては不自然すぎると思うんだけど。いいとこのお坊ちゃんで丁寧な言葉のやり取りを書こうとしたのか知らんけど、ライターの中ではこんな変テコな会話しか浮かばなかったんだろうか・・・。



■パクパク印象度 第2位「別当・和泉しずか・スカーレット」
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当初、しずかは見た目がカワイイなぁ〜という存在だけで、1章、2章と地味な存在だったけど、3章でその過去が明らかになり、4章で明人を追って無人島に乗り込む怒涛の展開を見せて、後半で急に株が跳ね上がった感じ。

パクパクには、3章のクローンの話でライターさんの泣かせたい思惑がチラチラ見え隠れしているなぁ〜と感じたんだけど、涙もろいパクパクでもさすがにこの程度では泣けず、普通に淡々とマウスをクリックしてました。 しずかの生まれた理由がイリカの臓器を生み出すためってのが、ちょっと前にプレイした「ぼくのたいせつなもの」と微妙に設定が一緒で、またか・・・という二番煎じな印象と、クローンネタを考えたときに、この展開は誰もが考え付くし、結局はしずかを殺せずに家族として迎え入れ、イリカはしずかとレオンに見守られて息を引き取るという結末も予想を裏切らないごくフツーのものだったので、感動は薄かったなぁ。

また、過去のシーンで何度か「ゴメンじゃなくて・・・ありがとうだよ。」って語るフレーズ。これも残念ながら、パクパクにとってはどっかで聞いたことがあるフレーズなんだよねぇ。こういった感動シーンは、二番煎じとかになってしまうと極端に感動が薄れるので、ライターさんが何かの作品に影響を受けて書いたとしても、ユーザーにはどっかで見たことあるなぁ・・・と思わせないような工夫(改編っぷり)が欲しいところ。

たぶん泣かせ上手なライターさんなら、同じクローンネタを扱うにしても、もっと上手く展開するだろうし、3章に行くまでに序盤に伏線を張ったりもしてくれそう。 あと、DNAに手を加えたという記述は無かったけど、イリカの細胞を培養してクローンのしずかを作ったのに、しずかには凶悪な病気の兆候が一切見られない健康体ってのには、ご都合主義を感じてしまうけど、クローン技術ってそんな便利なもんなんだろうか?

4章での無人島に乗り込んできたのは、かなりグーな展開。あんな2人きりの展開だと、エッチするなってのが無理ってもんです。することなくて暇そうだしね(笑) 個人的には、もうちょっと2人きりでの無人島での様子を描いて欲しかったけど、脱線すると大元の話がうやむやになってしまうから仕方ないか。



■パクパク印象度 第1位「別当・和泉九郎・スカーレット」
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結局「スカーレット」っていう作品は、最初から最後まで「九郎」の話だった訳で、重要な場面でも特に選択肢があって大きく分岐する訳じゃなく、プレイヤーとしてのパクパクは、淡々と九郎の活動の様子を収めたビデオを見せられたような印象。 なので4章を通して九郎が一番印象に残っているけど、だからといって感情移入したりするようなシーンも描写もなく、エンディングが流れて「あぁ、終わっちゃったなぁ」という淡白な感想だけが残った。

八郎が若い頃に上級諜報家のスカーレットと結婚するため、命令を受けていた依頼主で父親でもある七葵を殺したのは作品中、最もインパクトのあった描写だけど、九郎に関しては出来の良い最良の思考と選択ばかりで、特に「相手と揉め事を起こさない守られた存在」という高級諜報家という設定も災いしてか、「この先、一体どうなるんだろ・・・」っていうストーリーを先に進めたくなるようなドキドキ感すら、ほとんど無かったのが最も致命的。

ちなみに、パクパクは「ナセル」や「マゼラン」が初登場したときに、てっきり九郎が変装して明人を試すために策略を仕掛けているものかと思っていたけど、ただ男絵として顔の作りや輪郭が似ているだけでした(笑) 諜報家っていうと、スパイっていうイメージがあるから、変装や、偽装工作なんかは当たり前のようにするし、銃撃戦や格闘なんかも一流にこなす凄い人を想像して楽しみにしていたのに、そういう描写は一切なく、ただ世界を飛び回って地味な活動をしているフツーの人にしか見えなかったなぁ。 それが高級諜報家なのさ。と作中では言っていたけど、そんな戦わずに話し合いだけで解決するのは「エンターテイメント性のある話」としてはツマラない訳でして・・・。



とまぁ、長々と愚痴っぽい感想を書きましたが、ねこねこソフトさんの最期の作品として、いろんな意味で堪能させてもらったので概ね満足しているパクパクです。ありがとうございました。 一応、ねこねこさんの他作品「銀色」「朱」「みずいろ」は手元にあるので、そのうちプレイしてレビューをアップする予定です。 いずれも評価は高い作品なのでかなり楽しみな感じ。

それと近々、男性ボイスがダウンロードできるようになるらしく、そのサービス精神には恐れ入るし、どんなゲームでも完全フルボイス派なパクパクとしては喜ばしいんだけど、声のためだけに同じストーリーを2回やるのはちょっとキビシーなぁ。 どうせなら、もうちょっと早く対応して欲しかったと贅沢を言ってみる。
posted by pakupaku(パクパク) at 13:05| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月07日

パクパクとゲーム「Scarlett スカーレット」(中編−ネタバレ満載)

プレイ感想 中編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。


キャラ原画やCGに関しては、時間をかけているだけあって丁寧で綺麗。絵のタッチもかなり好みだし、絵的な雰囲気は総じて評価高し(欲を言えば、もうちょっと男キャラを魅力的にしっかりと描いて欲しかった。)。サウンドに関しては、際立って良いとも悪いとも感じなかったので普通かなぁ。エンディングでは歌付きのテーマソングが流れていたけど、あまりグっとくるようなものでもなかった。(エンディングじゃなくて、ストーリー中の「ここ」っていうピンポイントなシーンで流れていたらまた印象が違ったかもしれない) 

ボイスに関しては、美月役の「まきいづみ」さんがハズしてましたねぇ。まきいづみさんといえば、「てのひらを、たいように」の永久役で、パクパクが惚れこむ程にメロメロにさせられたキュートな声の持ち主ですが、この作品の美月役としては、完全なミスキャストという印象が。 美月のキャラ設定は28〜32歳という大人の女性なのに、あんなに少女のような鼻にかかったカワイイ声だと全く雰囲気に合ってないし、プレイ中も違和感を感じて仕方なかった。
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恐らく最後の作品ということで、キャラの雰囲気に合う声優をキャスティングしたというよりは、これまでお世話になった、なじみの声優さんとして「まきいづみ」さんに頼んだのではないかと勝手に推測しますがどうでしょうか?(パクパクは過去の作品をやってないので完全に憶測ですけど。) 決してキライな声優さんではないんですが、内容を重視するパクパクとしては、出演するにしてもできるだけ年齢を考えて、声の雰囲気に合ったキャラクターで出演してもらいたかった(例えそれが脇役だっとしても)というのが正直なところ。

オマケに関しては大満足な感じ。本編クリア後に選択できるオマケモードや、予約特典のオリジナルサントラCD、スカーレットスペシャルディスクもいいんですが、やっぱり同梱されていた「ねこファンブック」はユーザーとしてかなり嬉しい至高の一品、こりゃ凄い! サナララでは、別売りのイラストブックを手に入れるのに相当苦労したので、最初からこうして貴重なファンブックを同梱してくれるのは非常にありがたいし、にわかねこねこファンのパクパクにとっては過去の作品を知る良いきっかけにもなりました。(銀色とか朱、みずいろは手に入れたのでそのうちプレイすると思います。)ただ1つ文句があるとするならば、サナララで第1章と第4章は見開き2ページずつでキャラ紹介してるのに、パクパクが最も好きな2章と3章が1ページずつとは何事ですか!?(笑)


さて、ここからはいつものように各キャラの感想を印象に残った順にリストアップして書いていきます。


1位:別当・和泉九郎・スカーレット
2位:別当・和泉しずか・スカーレット
3位:大野明人
3位:ニネット
5位:アメリア・ウィークス & 葉山美月



■パクパク印象度 第5位「葉山美月」&「アメリア・ウィークス」
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2人ともインパクトに欠けるというか、深くシナリオに絡んでくるような重要人物ではないために印象が薄く、更にこの作品って恋愛感情の表現に乏しいので、どうして2人が「九郎」に抱かれる程に好意を寄せていたのかがパクパクにはあまり理解できなかった。長いこと側にいたからという理由だけでは納得できないし(その間のエピソードは書かれてる訳でもなし)、アメリアに至ってはエロゲーのサブヒロインの宿命として「とりあえず脱がせるか」みたいなノリに思えてならない。 

美月はかわい気のある大人の女性という設定で、普段はしっかりとしたお堅い女性だけど、心を許した人には隙を見せて本当は甘えたがりといったキャラなんだろうけど、あんまり「こいつカワイイなぁ〜」と思えるシーンは無かったし、上でも書いたように声に違和感があったのが最大の難点。

アメリアは凄い縦ロールだなぁ〜というファーストインパクトはあるものの、その後の機内や風呂場でのボケっぷりを見ても、ボケに無理がありすぎて、キャラ好感度には結びつかず。んで、ボケキャラなのに実は世界でもトップクラスの天才的な数学者であり解析者であるというギャップに、ライターとしては喰いついて欲しいところだと思うんだけど、どうも出番が少なくてそこらへんの魅力が描ききれていないまま放置された印象がある。 ちなみにアメリアの縦ロールって天然なんだろうか・・・!?(諸葛瑾で横ロールにしてたネタは面白かった(笑))



■パクパク印象度 第3位「ニネット」
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褐色の肌でショートカットのお嬢様という設定と、父親の後を継いで健気に頑張る姿にはちょっとパクパクも惹かれるものがありました。ただ2章の話はどうして八郎や九郎が支援する側の大統領候補を殺さないといけないのかが、よく理解できなかったなぁ。 確かに相手の戦略に加担しているとみせかけて、自分の支持している側の候補者を襲うという策は、相手の信頼を得て更なる策にハメるためだったり、国民の同情票を得るという意味ではそこそこ理解できるものの、殺すという一番短絡的な方法しか無かったのか? と疑問でならない。 

この方法ならば、八郎や九郎が姿を明かしてまで責任をかぶる必要が全く無いし(結局は、相手側の刺客が殺したと見せれば同じことだから誰でもいいハズだし。)八郎や九郎の高級諜報家としての権限や能力を全く生かしていない気がするんだけど。そこまでして勝たせたい、安定した政治基盤を作りたいと思うなら、選挙の2週間前に乗り込んでゴタゴタするんじゃなくて、その権限をフルに利用して前々から策を弄したり、部下なりに指示して戦略を練っとけよと思うんだけど。

「殺す」という短絡的な案に、大統領や、大統領候補、そしてニネットまでもあっさり納得しちゃうし、親族や、父親が殺されそうになったことを「作戦だから」という理由で簡単に納得できちゃうのは、パクパクには到底理解不能だなぁ。血の繋がったものが他人に殺される痛みは国の代表だからといって、言葉なんかで納得できてしまうものなのか?(一瞬ケネディ大統領の暗殺が頭を過ぎったパクパクなのでした。)


さて、今回はここまでで続きは別ページ(明日)に分けて書きます。
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2006年07月06日

パクパクとゲーム「Scarlett スカーレット」(前編)

PC(Windows)用のゲーム「Scarlett スカーレット」をプレイしました。
Scarlett (スカーレット) 初回版
メーカー:ねこねこソフト
価格:¥ 6,810

「Scarlett スカーレット」Windows 18禁

機種  :PC(Windows)
発売日 :2006/05/26
定価  :8800円(税抜き)
ジャンル:ビジュアルノベル
開発  :ねこねこソフト
プレイ時間:10時間程度(クリア済)

公式ページ:
http://www.din.or.jp/~nekoneko/game.htm

総合評価点数:84点
(作品単体評価 →72点)
(予約特典+初回特典+おまけモード →+12点)
とにかくオマケが豪華すぎ〜。


今までにないタイプのノベルティゲームで最っ高に面白くて興奮したっ! さすがねこねこソフト。最後にデッカイ花火を打ち上げてその華々しい歴史の最終ページを綺麗に締めくくったなぁ。
・・・ってことを本来なら書いてあげたいんですが、う〜ん、お世辞ではなんとでも書けるけど、パクパク的には正直、この「スカーレット」って作品はたいしたこと無いフツーの印象を受けました。

「渋めのエンタメを目指して」というコンセプトの元に作られた作品らしいですが、確かに18禁のエロゲーというジャンルでは今までにない感じの作品で、近所のレンタル屋で借りてない映画は無いってぐらい映画好きな片岡ともさんの「こういう作品を作りたかった」という意気込みも伝わってくる作品でしたけど、そういうのを抜きにして客観的にプレイすると、プレイ中に「グッと心に響いてくるもの」があんまり無かったんですよね、パクパクには。
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個人的にはシナリオライターさんらが合作で作り上げた前作の「サナララ」の方が格段に面白かった。 サナララは短編集だけど、各シナリオごとのキャラクターに愛着が沸いたし、この後の展開はどうなるんだろう・・?とストーリーにもどっぷりハマっていた自分がいたので、最後の作品となるスカーレットにはそれ以上の期待を込めて今年2月の時点で予約し、体験版もダウンロードしてプレイするのを心待ちにしていたんですが、結果として期待していた分、ガクっとずっこけた感じがした。

エンディングを迎えたときの率直な感想が
「ん!? 描きたかった世界ってこれ?」と、モノ足りない感じがそこはかとなく・・・。(実際、ボリュームもかなり少ないし。)

未プレイの人のために、簡単に作品の内容を紹介すると

各国の政治や経済に多大な影響を及ぼし、国同士の調停役としての諜報活動をする諜報員の中でも、特に階級が上の上級諜報家と呼ばれる存在の人間達。そしてその上級諜報家同士が血縁関係を結び更なる強大な力を持ち、世界でもほんの一握りの絶対的権力を持つ稀有なる存在として名を馳せる高級諜報家と呼ばれる人々。 

そんな高級諜報家の「別当・スカーレット」家の子息として生まれ、幼い頃より英才教育を受けて育てられたのが「別当・和泉九郎・スカーレット」という主人公。 そしてそんな非日常な世界に生きる「九郎」と出会い、それまで安穏とした生活を送ることに疑問を感じ、憧れ続けていた非日常の世界に足を踏み入れようとする高校生の「大野明人」というもう1人の主人公。

プレイヤーはそんな2人の主人公を交互に操作して、普段はあまり表にでないような国家間をゆるがす事件を高級諜報家として行動し、トラブルを最小限に抑え、穏便な解決を目指してストーリーを進めていく。
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といった中世ファンタジーでも、学園モノでもない、リアルな非日常の裏世界を描いたエロゲーでは意欲的とも言える面白い作品。

ただこうした特殊な設定と舞台を用意したのは評価するし、それなりに文献を調べた上で、現実味のある単語を並べ世界観をしっかりと構築しようとしているのはわかるんだけど、読み進めていくとどうも底が浅く感じられ、緊迫した場面において迫力に欠けるシーンばかりでモノ足りないという印象がとても強く残る。

恐らく、これはライターさんが悪いというよりは、パソゲーというメディアの限界というか、エロゲーという枠内で出すべき作品じゃなかったのではないかなぁ・・・という気がするんですよねぇ。 同じシナリオと脚本でも、俳優を用意して本格的にお金をかけて映画として撮影したら、この設定なりシナリオはシーンに緊迫感や迫力が増して、かなり面白く化けると思うんですけど、いかがでしょうか?(コンシューマゲームでも、小島監督率いるメタルギアシリーズの開発スタッフのように、充分な期間をかけ、描きたいモノを理想に近いカタチで表現できる環境が揃っていれば問題ないですけど、少人数で短期間で作らねばならないパソゲーではそれは無理だし。)
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とは言っても、駄作では決してなく細部に至るまで丁寧に作ってあり、パクパクにはチープに思えたシナリオも、人によっては「最高に面白い!」と感じる人もいるでしょうから、未プレイの方はぜひやってみるべき作品には違いありません。(これと同じようなことを「LOST CHILD」のときにも書いたけど、丁寧に作られた作品って内容が少々モノ足りなく感じても、ライターさんやスタッフの意気込みというか、「ぜひ遊んでみてくれ〜!」っていう魂が伝わってくるんで、未プレイの方にはぜひプレイしてみることを強く勧めます。)

ちなみに、ねこねこソフトさんって初回の「White」から始まって今までのシリーズが「色」をモチーフにしたタイトルをつけているんで、最後となる作品は「虹」とか複数の色を合わせ持ったタイトルだと、〆のタイトルとしてちょっと綺麗だったろうなぁ〜なんて戯言がプレイ後に頭を過ぎりました。


では、ネタバレのシナリオ感想はいつものように別ページに分けて明日以降にアップします。
posted by pakupaku(パクパク) at 12:20| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月01日

パクパクとゲーム「BALDR ねこ FORCE」

PS2用のゲーム「BALDR ねこ FORCE」を遊んでみました。
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「BALDR ねこ FORCE」

機種  :PS2
発売日 :----
定価  :----
ジャンル:オマケアクション
開発  :ねこねこソフト
プレイ時間:1時間程度

本編「バルドフォース エグゼ」のヒロインを3人クリアすることで遊べるようになるオマケゲームなんですが、予想以上にしっかりと作ってあって、かなり笑わせてもらった(笑)

「はてさて、今日はどうなることやら」
「トラブルの女神様がお呼びだ。」
「いくぜっ、子猫ちゃん。」
「・・・・おっと、おイタはよすんだなっ。うわわぁぁぁ・・・」

っていう妙に渋めな声のナレーションから始まるオープニングデモは特に秀逸。
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パクパクは「サナララ」からねこねこ作品を知ったので、それ以前のゲームは知らないし、登場キャラに愛着とか懐かしさは微塵も無いんだけど、デモ中に登場するキャラクター達の妙な掛け声や、お祭り騒ぎ的なノリが見ていて心地良いのは「ねこねこ」の魅力に取り付かれつつある証拠なのかもしれない(笑)
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オープニング最後も、本編のデモをパロった「BELIEVE YOUR SYON BORI」の文字で〆る徹底っぷりに思わず拍手(笑)


ゲームを開始すると、まずはキャラクターをマシン化した4種類の機体から選ぶんですが、性能差にそれぞれ特徴がある様子。バルドフォース本編でも主人公の機体は変更できないので、ちょっと新鮮な感じがした。
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んで機体を選んだ後はセッティング画面に移るんだけど、ここらへんは本編のセッティング画面そのまま。本編に登場する多くの武器や必殺技がそのまま使用できるようになっていて、必殺技を放つときの掛け声がキャラクターの雰囲気そのままにいろいろと面白いこと喋ってくれます。ここらへんは各キャラクターが出てくる作品をやると、もっと楽しめるのかもしれないなぁ。
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戦闘自体は普通に戦いますが、各キャラクター独自の特殊な攻撃方法なんかも飛び出してオマケゲームとは思えない程よく出来てる。 また攻略サイトの情報によると、この「バルドねこフォース」をある程度進めることで手に入るアイテムが、本編のストーリーにも影響するので、完全攻略を目指すなら「バルドねこフォース」も極める必要があるらしいです(笑)
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しかし、こんなおバカなものを真面目に作るメーカーの姿勢には頭が下がるというか、ヨソのメーカーのゲームの素材を使ってここまでホンキで作る集団っていうのも珍しいんじゃないかなぁ・・・。 ぷちファンディスクなんかでもそうだけど、「ねこねこソフト」さんって、こういうどーでもいいようなところに全力投球しますよね(笑) それがファンにはたまらない魅力なのかもしれないけど。

ちなみに「スカーレット」は既にクリア済みなので、近いうちにレビュー記事を書く予定です。かなり辛口の。
posted by pakupaku(パクパク) at 12:09| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月24日

パクパクとゲーム「BALDR FORCE EXE バルドフォース エグゼ」(後編−ネタバレ満載)

プレイ感想 後編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。


さて前回の、各ヒロインルート好感度ランキングの続きです。


■パクパク好感度 第2位「笹桐 月菜」ルート
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主人公の幼なじみで、身の回りの世話を焼き、小さい頃から主人公に対して淡い思いを抱いているというだけで、もうパクパク的にはツボなキャラ設定なんですが、その後VSSに所属し、主人公に追いつくために「橘玲佳」の誘いに乗り洗脳を受けて身も心もボロボロになっていく姿はちょっと痛々しかったなぁ。

そんな洗脳状態の彼女と最終局面で対決せざる負えない状況で、救いたいんだけど彼女を止めるためには戦うしかないっていう状況は「Zガンダム」のカミーユとフォウ&ロザミアとかの関係をちょっと思い出してしまった。 結局、トゥルーエンドだと洗脳が解けVSSで唯一彼女だけが生き残り、その後は2人で静かに暮らすっていうご都合主義なハッピーエンドで終わるので、「彼女を救いきれなかった」とか「自分の手で殺めてしまった」とかいう鬱な展開にならなくてホッと一安心。
ちなみにこの作品ってヒロインと主人公を含む7人の内、5人もが洗脳や強化手術という実験の被験者なので安易に同じパターンを使いすぎている展開には後半ちょっと飽きてきました。「え、お前も強化人間!?」みたいな。



■パクパク好感度 第2位「バチェラ(朝倉ひかる)」ルート
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主人公を凌ぐ程の天才ハッカーで、その正体は一切不明という、いかにも気になるキャラクター。姿の見せない序盤は、声にも電子フィルターがかかっているのでどんなキャラクターか想像できないようにしているんだけど、タイトルに6人のヒロインの姿がバッチリ映っているので「あぁ、このキャラがバチェラなんだろうなぁ」と最初からバレてしまっていたのが勿体ない。

バチェラは序盤、主人公に対していろいろとちょっかいをかけてくる小生意気なガキで、ハッカーやシュミクラムの技量もズバ抜けているために好き勝手に暴れ回るという雰囲気だったのが、「ゲンハ」や「橘玲佳」の登場により次第に追われる立場となり、守ってあげないといけない弱々しい面を見せ始めるという、キャラクターの展開っぷりは悪くない。 また、バチェラのルートは最終ルートの1つ手前なので、VSSやフェタオ(飛刀)の思想が徐々に判明し、軍を含めた3者の思惑が垣間見えてなかなか面白いストーリーが展開されるので、ヒロイン&ルートの評価は総じて高め。



■パクパク好感度 第1位「水坂 憐」ルート
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序盤から電子体幽霊として姿を現しては、何も喋らずに消えてしまうし、各種の生体反応装置に引っ掛からないという非常に気になる存在でしたが、それまで5周していないと彼女のルートに入れないために、ここまで来るのに相当なストレスが貯まってました。「早く正体を教えろ〜〜」みたいな(笑) 更に最終ルートだけあって、それまでの伏線や謎が全て解明されて、主人公の過去までもが明らかになるのでこのルートは特に印象深く面白かった。 

中盤に、最強兵器のリバイアサンから主人公を守るために、次々と仲間が命を賭して戦って犠牲になっていく展開には「あれれ!? これバッドルート??」と疑問を抱いてしまったけど、その後、リバイアサンの存在と憐との関係。夢の世界へと繋がっていくストーリーは感動的で興奮した。(まぁ、若干どこかで見たようなネタではあるけど。)  みのりは死なせてしまった子供達と、彩音は亡き弟と、そして自分は親友の「優哉」と再会して、過去に負った心の傷を癒す描写はなかなか上手い展開。

そして、居心地の良い夢の世界から仲間を救い出すために最終的には憐と戦うことになる訳ですが、このリバイアサンっていうラスボスの強いこと、強いこと。「お兄ちゃん来てッ!」っていう掛け声と共に放たれる即死攻撃が凶悪すぎて、「VERY EASY」なのに普通にやって3回ぐらいゲームオーバーになりましたよ。(VERY EASYって「とても易しい」って意味デスヨネ?(笑))  個人的には戦闘シーンは飛ばしたいぐらい冷めていたので、こんなところでホンキでプレイするのもかったるいなぁ〜と思いつつも、勝てないと先に進めないのでホンキモードにシフトして何とか撃破。まぁ、それまで武器とか育ててなかったのも苦労した要因かもしれない。 

ただ難易度が4段階も設定できるなら、「ノーマル」が頑張って倒せる。「イージー」は下手な人でも何とか倒せる。「ベリーイージー」は正面から適当に弾撃ってるだけで倒せるぐらいにしてくれよ〜とか思うんだけど。ベリーイージーで難易度高くしてどうする?って感じ。(ちなみにPS2版には5回連続でゲームオーバーになると、ハイパーモードっていう究極のお助けアイテムが手に入って戦闘が簡単になるということがマニュアルには記載されてるけど、こんな面倒なことしないでも最初からベリーイージーがこの超ラクモードで良かったんじゃないの??)

存在全てが消えてしまったと思った憐とは、再び最初に出会ったチャットルームで再会するんだけど、結局彼女の場合は本体が既に死んでるという設定なので、電子体として生き残ってもなんか腑に落ちない〆方なんだよねぇ。 メインヒロインなんだから、もうちょっと納得のいくハッピーエンドで終わっても良かったんじゃないかと個人的には思う。


作品全体としてみると、前のページでも書いたとおり電脳世界を舞台としてる割には設定とかをしっかりと描いていて「LOST CHILD」のようなうやむやな状態にしていないのはとても評価できる。 また主人公の性格とキャラクター設定は変な癖付けがされていない普通の好青年で、重要な場面での行動は選択肢としてプレイヤーに委ねられていたので、ストーリーに関してはプレイしていて不満な部分はほとんど無いかなぁ。 これで戦闘アクションが面白く変にルート固定にしなければ、かなり名作になっていたと思われるだけにちょっと勿体無い感じ。
posted by pakupaku(パクパク) at 12:02| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月23日

パクパクとゲーム「BALDR FORCE EXE バルドフォース エグゼ」(中編−ネタバレ満載)

プレイ感想 中編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。


前回の続きですが、プレイしていて気になった点が他にもいくつか。

アルケミストお得意の「ディアルボイス」については正直、微妙だったかなぁ〜。確かに1つのキャラクターにオリジナル版とリニューアル版の2人の声優がいてユーザーが気にいった方を選択するってのは悪くないんだけど、それをウリにするならコンフィグ画面でその切り替えをする際に「何か喋って違いを比べさせてくれ」と思う。 また移植の際の録音状態が悪いのか知らないけど、オリジナルの声ではノイズ混じりの音声の部分もあったりして、何だか雑な作り。またコンシューマなんでエロシーンは省かれているんだけど、その削り方がこれまた雑! これ以外にも不親切な部分と、作りの荒い部分が多く、移植なんで開発期間が短いのかスタッフの人数が少なくて対応できないのかは知りませんが、移植具合は総じて出来が悪いなぁ〜という印象。もうちょっと魂込めてゲーム作りをしてくださいよ。
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ただ、移植の際に主人公が「石田彰」さんの声で新規に収録されているのはなかなか良かったポイントの1つ。パソゲーだとほとんど作品で主人公の声は無くテキストのみってのが主流なので、ゲームに対して「アニメやドラマみたいな感覚」を求めているパクパクにとってはこの点が毎回大いに不満に思うんですが、今回は移植することでベテランの声優さんが声の起伏によって主人公の心情や気持ちを上手く表現してくれて、かなりストーリーに深くハマることができました。

ストーリーに関しては、
「電脳世界」を舞台にした戦争を描いた世界観はなかなか良かったかなと。頭に端子を接続してネットワークの世界へ精神をダイブ(潜入)させるってのは漫画や映画なんかでもよくある設定だけど、しっかり細部までユーザーに違和感を与えることなく描き切っているし、そこに登場するキャラクターの人間関係の描写や「シュミクラム」というロボット同士による戦争の描写はなかなか読み応えがあって面白い。 各ヒロインの攻略ルートごとに主人公の立場や状況が変化して、単純に「善」vs「悪」という構図じゃないのもストーリーに厚みを持たせて面白くしている要因の1つかなと。
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さて、ここからは各ヒロインのシナリオ感想をいつも通りランキング順に書いていきたいと思います。

1位:水坂 憐
2位:笹桐 月菜
2位:バチェラ(朝倉ひかる)
4位:紫藤 彩音
5位:リャン
6位:瀬川 みのり


全員を攻略しないと先に進めない仕様はホントきつかった・・・。
特に序盤に攻略するヒロインは捨て駒のような扱いで、どうでもいいようなストーリーが展開される中、主人公との恋愛模様に発展するため全く感情移入ができないというか、面白味に欠けるというか、プレイしていて途中で投げたくなる苦行のようなシーンが多かった(笑) 今回は6位のヒロインから逆順にプレイ感想を。


■パクパク好感度 第6位「瀬川 みのり」ルート
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6人中、ダントツのサブキャラっぷりでグッとくるようなシーンもエピソードも無いんですが、このヒロインもクリアしないとメインルートにいけないので仕方なく攻略はしました。 自らの過ちで子供達を死なせてしまい、それが引き金で軍に志願したという件と、その悲惨な事件が実はみのり本人のせいではなかったというのが他のルートをクリアすることで明らかになるのはちょっと面白かったかなと。


■パクパク好感度 第5位「リャン」ルート
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主人公の名前がさっぱり覚えられず、「うわっ、この子アホの子だ(笑)」と思っていたら、実は幼少の頃に頭に特殊チップを組み込まれていてそれがバグを引き起こし、記憶障害が誘発されていたというオチ。 このヒロインも特にこれといって思い出深いエピソードは無かった気がする。超危険分子の「ゲンハ」と同じ部隊にいるので、何度も襲われそうになっていたのには主人公としてヒヤヒヤしましたが。 少なくとも「リャン」と「みのり」は攻略必須ヒロインから外しても良かったんじゃないの?ってぐらい印象が薄い。(攻略したいプレイヤーはすれば良いので、必須はやめて。)


■パクパク好感度 第4位「紫藤 彩音」ルート
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主人公は親友の「優哉」を殺した犯人を見つけるために軍に入隊し危険を冒してまで犯人を探そうとしている中、1人不穏な行動を取り素性が不明な「彩音」が怪しいと睨むんだけど、てっきりこういう場合のストーリー展開としては、一番怪しい彩音と見せかけて実は違う真犯人が他にいるものだとパクパクは予想してましたが、彩音が普通に犯人でした。 ヒネリのない展開をありがとうございました。 はぁ〜〜〜、ストレートすぎる内容にガッカリですよ(笑)



ちょっと長くなりそうなので、今回はここまで続きは別ページ(明日)に分けて書きます。
posted by pakupaku(パクパク) at 05:53| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月22日

パクパクとゲーム「BALDR FORCE EXE バルドフォース エグゼ」(前編)

PS2用のゲーム「BALDR FORCE EXE バルドフォース エグゼ」廉価版 を遊んでみました。
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「BALDR FORCE EXE バルドフォース エグゼ」廉価版

機種  :PS2
発売日 :2006/03/23
定価  :2940円(税込み)
ジャンル:アクションアドベンチャー
発売  :Alchemist(アルケミスト)
開発  :戯画(ギガ)
プレイ時間:20時間程度(クリア済)

公式ページ:
http://www.alchemist-net.co.jp/products/bf_exe/

総合評価点数:76点
(総合シナリオ点数:85点 )

この作品は2002〜03年にパソゲーメーカーの戯画が作成した「BALDR FORCE EXE」をPS2に移植した作品で、PS2版の移植には定評のあるアルケミストが開発を担当し

・主人公を含めボイスを新規に再収録
・オープニングとエンディングも新たに追加
・オマケモードの「バルドネコフォース」も収録

と通常の移植よりもかなり豪華な内容になってます。
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2005年4月にPS2版が発売され、今年の3月に廉価版が発売されたのでユーザー評価も高い作品だったこともあり、アクションゲームは苦手なパクパクですが、買って遊んでみることにしました。

んで、先日ようやく、全クリはしたんですが
一言「疲れたぁ〜〜〜。」

この作品は噂に違わず確かによく出来ているんですけど、非常に勿体ないというか、面倒な要素が多くてプレイしているとそれらが気になって仕方がなかった。点数的にはシナリオ、演出、構成となかなか評価は高いものの、マイナス要素も結構あって、結果的には76点程度にガクンと落ちる結果に。

シナリオの詳細な感想はネタバレ含むので、いつものように別ページに分けて書きますんで、それ以外の部分で良い点、悪い点をレビューしていきたいと思います。

まず、一番気になったのは完全にルート固定で順番通りにクリアしていかないとメインストーリーにいけない仕様だということ。攻略ヒロインは6人いるんですが、物語の核心に迫る最終のルートはそれまでの5人を攻略していないと分岐フラグが発生せず、このゲームって最低でも6周しないと全クリができません。 しかも、通常のテキストアドベンチャータイプのゲームと違ってアクションアドベンチャーなので、全ての周で普通に戦闘アクションを行わないとならないために、同じ戦闘を何度も何度も繰り返ししないといけない仕組みには正直閉口してしまった。 
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各サブヒロインのストーリーを進めてうちに、メインストーリーの伏線や全貌が少しずつ見えてくるっていう手法は演出の1つとしてアリだとは思うんですけど、6周もさせるのはちょっと多すぎだし、この手のアクションゲームでその手法は嫌がらせに近い。 戦闘データはそのまま引き継げるのでやり込み系が好きなプレイヤーには問題ないかもしれないが、そうでない人にはせめて2周目以降は戦闘をスキップできるような抜け道も用意してもらわないとツライかなと。

また、アクションに関してもう1つ言わせてもらうと、総じて操作や設定がわかりにくいし面白味に欠ける。まず武器も3つのボタンで計12個の武器+1つの必殺技を扱えるようになっているんだけど、これらの設定方法やどういうときにどういう攻撃が出せるのかは当初さっぱり理解できなかった。仕方なく説明書を見てみても詳しい説明が載ってなく、実戦を重ねながら手探りで感覚を掴んでいくしかないという恐ろしい仕様。
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武器や必殺技の種類は豊富に用意されていて、それぞれが成長して少しずつ使える武器を開発していけるようなシステムで、武器の組み合わせによりコンボなども狙っていけるようになるらしいけど、元々のアクション部分が古臭くて面白くないし、画面に映るロボットは小さくて迫力に欠けるし、やり込もうという欲求が沸いてこないので、パクパクは6周全て「ダブルマシンガン」のみで最終ボスまで倒しました。 ただこの戦闘アクション部分に関しては、他のユーザーからは絶大な支持を受けてたりもするので、合う人と合わない人がくっきり分かれるのかもしれない。 

例えば↓のページで評価が見れるけど
http://kyoichi.mods.jp/ps2/soft_05/arpg/bf_exe.html
これを見ると、この程度の戦闘アクションが面白いと感じている人が多いのには正直驚く。昔ながらの2Dアクション系が好きな人には楽しいと感じるのかもしれないなぁ。 (まぁ、パクパクも「LOST CHILD」のボタン押し戦闘や、「PRINCESS WALTZ」のカードバトルに比べたら、格段に出来はいいと思うんですけど(笑))

CGに関しては、イベントシーンのグラフィックは描き込みも塗りも丁寧で良いんですけど、立ち絵がショボくて萎えた。これ同じキャラクターなんだろうか? ってぐらい立ち絵とイベント絵にはクオリティの差があって、ほとんどのキャラの立ち絵がヘボいのには参ったなぁ。 これだけヘボいグラフィックだと「このヒロインを攻略してやろう!」って気にならないんだよねぇ(笑) ここらへんは、オリジナルの作品の時点でそうなのかもしれないけど、移植するんだったらもうちょっと手を加えて直して欲しい部分ではある。ゲームを進めていると立ち絵って一番見る機会が多い絵なんだし。
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BGMやSEはオリジナルのままだと思うけど、なかなか雰囲気にあっていて良い感じ。特に1箇所だけ戦闘シーン中に歌付きのテーマソング「Face of Fact」が流れる部分にはちょっと興奮した。ああいった戦闘シーン中にテーマソングを流す演出はベタだけど、テーマソングの出来が良いのでかなり盛り上がることができた。個人的にはラスボスとの戦闘時にもああいった演出が欲しかったなぁ。


と、長くなるので今回はここまで、続きは別ページ(明日)に分けて書きます。

↓ちなみにこの作品は「BALDR FORCE EXE RESOLUTION」というタイトルでアニメ化が予定されています。
http://www.trinet-ent.com/baldrforce/
近日に第1巻が発売予定らしいけど、純粋にシナリオだけを楽しみたいなら案外ゲームよりもアニメの方が良かったりして。
posted by pakupaku(パクパク) at 07:49| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月16日

パクパクとゲーム「Nursery Rhyme ナーサリィ ライム」(ネタバレあり)

PC(Windows)用のゲーム「Nursery Rhyme ナーサリィ ライム」をプレイしました。
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「Nursery Rhyme −ナーサリィ☆ライム−」Windows 18禁

機種  :PC(Windows)
発売日 :2005/11/25
定価  :8800円(税抜き)
ジャンル:テキストアドベンチャー
開発  :Lump of Sugar
プレイ時間:14時間程度(クリア済)

公式ページ:
http://www.lumpofsugar.co.jp/product/nursery_rhyme/index.html

総合評価点数:64点
(総合シナリオ点数:60点 )

んー、厳しい。何というか、ゲームをやっているのに楽しめてない自分がハッキリとわかるそんなゲームでした。 これだけゲームをやっていると年に何本か肌に合わないゲームと出会ってしまうんだけど、これもそんな感じの1本。 丁寧に作ってあるし、決して出来は悪くはないと思うけど、パクパクはこーいうゲームは苦手。 せっかく買ったんで惰性で何周かクリアしましたけど、ハマるような要素はほとんど皆無だったなぁ。

舞台は学園モノで、主人公が女性だらけの知り合いのウチに下宿することになり、そこに住むヒロインらと共に生活していく中での恋愛模様を描いたエロゲーではオーソドックスな設定の作品。 ただ大きなメインストーリーというものが無く、ヒロインらとの日常を淡々と描いているだけのストーリー描写なので、プレイしていてヒジョーに退屈に感じてしまった。(このストーリーのぬるさはコンシューマのギャルゲーを彷彿とさせる。)

一応、選択肢を選んで特定のヒロインと仲を深めると、終盤になってヒロインと密接に関わるような「読ませるストーリー」が展開されるんだけど、ホントに終盤になってからなので、あっさり終わって読み応えが無いし、それまでの「友達」という関係から「恋人」に昇格してエッチシーンを展開させるために用意した「とってつけたようなストーリー」な印象が強い。

「学園ラブコメって、普通はこーいうモンですよ。」と言われればそうなのかもしれないけど、テキストに深みがないし、会話があっさりしているのでヒロインらに感情移入なんて出来ないし、そもそも主人公の性格が「控えめでクール、体力はないけど勉強だけはできる秀才タイプ」の人間なので、操作していても楽しくない。これは主人公としては致命的だと思うんだけど。
game_ners_02.jpg 
わかりやすく書くと学園生活や、日常生活の描写の中でヒロインらが起こす行動を見て「へぇ〜」だけで終わらすようなあっさりしたヒト。もっと自分から積極的に行動を起こして盛り上げていこうぜ! とこっちがやきもきしてしまう。

あと、なぜか舞台設定にファンタジーな要素があって種族は人間タイプの「ヒューム」、耳の長いエルフのような「エルファン」、獣タイプの「ライカン」という3種族がいたり、学園内でも普通科、体育科、魔法科、と学科が分かれていたりする。 んでも、こういったファンタジー要素がストーリーに絡んでいるかというと、そうでもなくて、フツーに現実世界の学園モノと変わりがない。 というか、逆になんでこんなファンタジー設定が必要だったのかが聞きたいぐらい、小一時間吉野家で問い詰めたいぐらい、設定が生かされてないストーリー展開でした。

ただ、このゲームの最大の長所としてはCGが相当頑張ってるということ。立ち絵の服装にしても、イベントCGの枚数や書き込みにしても妥協が一切ない感じで、エネルギーの大半はここに費やして作られたんだろうなぁ〜という印象。 なので「絵買い」でエロゲーを楽しめるヒトにはまさに最適な1本なのかもしれない。パクパクは完全にストーリー重視のヒトなのでこの作品の目指した方向性とは違ったようです。

パクパクが攻略したキャラは以下の3人。簡単にネタバレ含む感想でも書くので、これからやる予定のヒトは見ない方が良いかもしれません。(まぁ、ネタバレする程の深いストーリーは最初からありませんが。)







■巴 真紀奈(ともえ まきな)編シナリオ
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メインヒロインである双子の妹で、活発なスポーツ少女。
終盤の個別ストーリーはフツーな感じ。総じて主人公が受身なまま話が進むので、さして盛り上がらないままトゥルーエンドを迎える。


■巴 有希奈(ともえ ゆきな)編シナリオ
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メインヒロインである双子の姉で、誰にでも面倒見の良い優しいお姉さんタイプ。
ところが、終盤の個別ストーリーで一転して、失恋の影響で自暴自棄になり「腹黒い行動」&「陰湿な性格」を垣間見せるのには、ちょっと驚き。ここらへんの描写は好き嫌いの意見が分かれる部分だと思うけど、パクパクは人間らしくてアリだなぁ〜と思った。 主人公がそんな彼女の嫌な部分を見ても、大きな愛で彼女ごと包もうとしたのは良かったし、ほとんど何にも興味を示さない受身な主人公だけど、このヒロインに対してはちょっと頑張っていた様子が伺えたので、そういう意味でもこのシナリオは好感が持てる。

花が大好きな彼女に対して「失恋した彼女を励ます意味で祭りの時に主人公が鉢植えをプレゼントするシーン」と、「その後に彼女がとても大事にしていた花がダメになってしまい、それを押し花にしてプレゼントするシーン」「最後に憧れてた人の結婚式でブーケを偶然受け取って、2人の心で押し花にする」〜の描写はなかなか良かったんじゃないかなと。


■クルル 編シナリオ
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学園でも指折りの魔法の能力を持つ獣耳の才女。アズラエルという喋るぬいぐるみと常に行動を共にしている。 クルル本体はあまり興味を引かれる要素はないものの、アズの存在が彼女を魅力的にさせている。というか、アズの存在はこの単調な作品に彩りを添えている極めて貴重な存在。 実は、この喋るぬいぐるみの「毒舌満開なトーク」と「クルルにぞんざいに扱われる描写」がこの作品のウリなんじゃないの? とホンキで思ったぐらい。
クルルの終盤の個別シナリオでは、魔法の影響で突然大人になってしまい紆余曲折を経て元の鞘に収まるんだけど、まぁ特にこれといって盛り上がることもなく、フツーな感じで終わりました。アズの存在が消えたままなのが気になったぐらい。


総じて、フツーのスタッフが集まって頑張って丁寧に仕上げたらこんな作品になりました。って感じのごくごくフツーの作品でした。(何度も書きますが、決して手を抜いたような悪い作品ではない。ただフツーなだけ。) 今後はもうちょっとストーリーに起伏を持たせて、「この作品ならでは」の良い部分を見せていくようにしないと、ブランドとして埋もれていくような気がします。
posted by pakupaku(パクパク) at 09:38| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月09日

パクパクとゲーム「ぼくのたいせつなもの」(ネタバレあり)

PC(Windows)用のゲーム「ぼくのたいせつなもの」をプレイしました。
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「ぼくのたいせつなもの」Windows 18禁

機種  :PC(Windows)
発売日 :2004/06/25
定価  :
ジャンル:ビジュアルノベル
開発  :TerraLunar(月面基地前)
プレイ時間:2時間程度(クリア済)

総合評価点数:87点
(総合シナリオ点数:94点 )

「らくえん」のおまけとして収録されている、この「ぼくのたいせつなもの」という2時間程度の短編ノベルゲーム。 当初ただのオマケ程度のつけ合わせ作品かと思っていたんですが、やってみると予想を遥かに超えて出来が良く、パクパクにとってはとても印象深い作品になってしまった。

基本的にパクパクは「声なし」のテキスト主体のゲームには関心が薄いというか、あまりやろうという意欲が沸いてこないので敬遠しがちだったんですが、本編「らくえん」の出来がよかっただけにオールクリア後の余韻に浸りながら、メーカーへの期待性の高さもあってオマケもとことん遊び尽くしてみようと軽い気持ちで始めたんですが・・・・・

クリアを迎える頃にはボロボロ泣けた。
う〜む、ここまで泣けた作品は「AIR」「てのひらを、たいように」以来だなぁ・・・。

冒頭のストーリー内容は
生まれつき病弱で身体の臓器のほとんどが衰弱している主人公。今のところ薬を服用しなんとか学校へは通っているものの、ここ最近の病状は特に悪化しておりこのままでは余命も長くないと医者に告げられていた。部活や運動もできず、友達も少なく学園内でも無口で孤立している彼の唯一の楽しみは、明るくいつも笑顔が絶えないクラスの人気者「冬木茉優子」を遠くから眺めること。 話しかけることが出来なくても遠くから彼女を見つめていられるだけで彼にとっては幸せだった。
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そんな彼の日課は、早朝の学校に来て、誰もいない教室で1人静かにまどろむこと。しかし今日に限って普段なら誰も来ないハズの早朝の教室に駆け足で来る「冬木茉優子」の姿があった。2人きりの教室で初めて言葉を交わす2人。彼女は友達との用事で今日だけ早く学校に来ただけだったが、彼はドキドキしながらも屈託のない笑顔で話しかけてくれる彼女と短いながらも会話が出来たことがとても嬉しかった。 

ところがその日、クラスの不良の1人が彼女に絡み嫌がらせをしているところを目撃する。身体に負担をかけられない主人公だったが、彼女のために意を決してなんとか仲裁に入ろうとする。殴られ、蹴られ、身体がボロボロになりながらも彼女を救うことが出来た彼は満足気だった。彼女はお礼を言いながら、いつも早朝に来る彼のことを知り「明日も早朝にこの教室で会いましょ」と優しく告げる。

憧れだった彼女と接点を持てたことが嬉しかったが、内心、病弱で取柄もなく無口な自分と、クラスの人気者で憧れの存在である彼女が親しくなれる訳がなく、これ以上彼女に近づいて嫌われるぐらいなら、いっそ今ままでのように遠巻きから彼女を見続けるだけの全く無関係の存在でありたいと願い、彼女と約束していた次の日は、わざと学校に遅刻して午後から登校していった。 しかし学校に着くと彼女は既に早退しており、次の日も学校に来ることはなかった・・・・・。そして、その次の日の夜、彼は彼女の本当の姿を知ることになる。

という内容。 
設定はかなりSFちっくでツッコみたくなる部分も多いんですが、文章自体は章ごとに分かれ短くスッキリまとまっているのでとても読みやすく、何より繊細な絵のタッチと静かに流れるBGMがこの作品の雰囲気を充分に表現できていて、作品の世界観にすーっと入り込むことができた。(ちなみにこの作品、選択肢は一切ありません。)

では、ここからはネタバレのシナリオ感想になるので未プレイの方は読まないでください。





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この作品は冒頭のケミカルが解剖されるシーンとヒロインが出てきたあたりで、完璧に思えた彼女が「作られた存在」であるってのは容易に想像できた。(主人公の臓器を生み出すためだけに作られたとまではさすがに予想できなかったけど・・。) ゲームだとこういう設定はありがちだし、ロボットや人ならざる異形のモノが人間のフリをしていて、主人公の身近にいるというのはベタだなぁ〜と冒頭は冷めたコトを思いつつプレイしていたんだけど、シナリオの見せ方(展開)が上手いのか、主人公の心情を綴ったテキストの書き方が秀逸なのか、進めているうちにグイグイ話に引き込まれている自分に気付く。そして、終わりを迎える頃には自然と涙が出ていたなぁ。 ライターが描いた作り物とわかっちゃいるがとても心に響いた。

とくに最後の主人公が夢を見るシーンでは、「自分が彼女をいつも見ていた場所」「大好きな彼女へ伝えきれなかった淡い想い」がテキストで淡々と綴られ、窓際に立つ彼女がこちらを向いて微笑んでいる「決して見ることが叶わなかった」幻の光景が映し出された時には涙が止まらなかった。
たった2時間程度の短い内容なんだけど、他の何時間とかかるゲームと違って無駄な描写が一切なく、ただライターさんが書きたかったことが素直に伝わってきたのが逆に良かったのかもしれない。(ゲームは長けりゃいいってもんじゃないなぁ〜と改めて実感させられる。)
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彼女が周りからモノとして扱われる様子や壊れていく肉体と心の描写はかなり痛々しいものがあったけど、それでも自分の置かれた突然の状況に戸惑いながらも明るく振舞おうとする彼女の姿。人間であった頃の自覚が薄れていく中で、彼女が最後に決意した「命を賭して自分を守ってくれた、彼の命を救えるなら・・・」という想いと、主人公の精神的にも肉体的にもとても弱い人間だけど、それでも最後まで懸命に自分の大好きな彼女を守ろうという強い想い、そして最後の希望にすがろうと必死にもがく姿。 2人それぞれの想いが伝わってくる描写には心打たれた・・・。

心臓移植をするとドナーの思考や性格が宿るという話があるぐらいだから、彼女の想いは彼の中で一緒にずっと生き続けていると考えるなら、この終わらせ方はある意味ハッピーエンドと言えるのかもしれないなぁ〜と思う。本編クリア後の「妹の手記」というカタチで綴ったエピローグも物語の最後に花を添えるという意味ではなかなか見事な演出でした。
posted by pakupaku(パクパク) at 07:20| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月03日

パクパクとゲーム「らくえん」(後編−ネタバレ満載)

プレイ感想 後編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。

さて、前回の続きでヒロインのストーリー&キャラクターの印象度を順番に書いていきます。

1位:杏(ナマイキじゃない方の妹)
1位:亜季(ナマイキな方の妹)
3位:美柴可憐
4位:御守みか
5位:千倉紗絵


■「亜季ルート」プレイ感想のポイント

その1「それまでずーっと兄妹3人で楽しく暮らしてきた狭いアパートから亜季が自立するために出て行こうとするシーン」

亜季「この部屋は、ちょっといごこちよすぎるから」
亜季「にーにーちゃんのそばにいたら、立ち止まっちゃいそうになるの」
亜季「そんなのはダメ。自分のコト、嫌いになっちゃう。」

 僕「なにひとつ相談もなしに、勝手に出て行くって?」
亜季「・・・ごめん。」
 僕「いいよ。・・・・勝手にしろ。バカ。僕はもう知らん。」
 僕「オマエみたいなバカな妹なんかもう知らん。どこへでも好きなところへ行っちまえ。役者でもなんでもなっちまえ。」
亜季「・・・・・・・」
 僕「勝手に苦労しろ。勝手に傷つけ。勝手につらい思いして、勝手に生きて、勝手に死んじまえ。」
亜季「・・・・・・・・・・・・・・うん」
 僕「・・・・・でも、もし」
 僕「行ける所に全部行って、やれることを全部やって、散々がんばっても、どうしようもなくなって、あきらめる以外の方法がみつからなくなったら」
 僕「どうしていいかわかんなくなったら・・・」
 僕「どうしようもなくなったら・・・・」
 僕「・・・・・・そのときは帰ってきてもいい。オマエのワガママくらい、きいてやる。」
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うわーーーん、また「北の国から」っぽくて泣ける(;_;)
亜季が富良野を出て行こうとする純で、僕がそれ見守りながら見送る五郎さんに見えてくるぐらいとても染みる2人のやりとり。この後、2人は最後に1夜だけ身体を重ねることになるんだけど、「にーにーちゃんが幸せになりたいんなら、あんこがいいと思ってた。 でも堕落するなら、あたしと一緒がいいと思ってた。 ・・・・堕落する準備はOK?」って聞かれたときに「チキショー、こいつかわいいなぁーーーー」と思わず唸ってしまった。


その2「身体を重ねた翌早朝、眠ったままの兄を残しアパートを出て行き、外で待っていた姉の杏と最後の挨拶して別れるシーン」

笑顔で手をふってさよならしよう。
どんなに離れていてもあたしたちは平気だと思う。

練馬の冬は寒いけど、空気は意外に澄んでいる。

冷たい朝の風を頬に受けながら、あたしは前を向く。

大好きなおにいちゃんと、大好きなおねえちゃんが
守ってくれた楽園から踏み出してみれば
びっくりするぐらいたくさんの道があるって気付く。

大丈夫、どっちに行ったってOKだ。
ボロボロになったって平気。
あたしには、帰れる場所があるんだ。
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それまでは姉の杏のことを「あんこ」と呼んでいた亜季が、別れの最後にだけ笑顔で「・・・またね、おねーちゃん」と呼んで別れるシーン、そして上の独白シーンに繋がるんだけど。
亜季は双子の姉の杏と違って、かなり積極的な行動派の人間。自分の進むべき道のためには、居心地の良い場所から飛び出し、ツライ環境に身を置こうとする。その姿は立派だと思うし、それをやさしく見守る兄と杏の心情を思うと、とても心が打たれる。それまでのオチャラケていたり、強気な態度を見せていた亜季が、寂しくしんみりと語るこのシーンは声優さんの名演もあって、とても泣けました。


■「美柴可憐ルート」プレイ感想のポイント
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3位は「僕」をエロゲー制作に引き入れた張本人であり、優秀なクリエイターである「美柴可憐」
貧乏なアパートに住み、フロにも入らず会社に何日も泊まりこむ可憐が実は財閥のお嬢様っていう設定には笑ったけど、会社が資金のやりくりに行き詰まって解散した後に、自腹を切って1500万円を用意して仲間をもう1度集め、最後まで自分達のゲームを作ろうとしたシーンにはちょっと熱くなるものがあった。
ヒロイン的にも普段はナマイキな先輩なのに、病気になったときや、追い詰めたときに時折見せるかわいげのある側面には少しクラっと来たかなぁ。 あと、才能のないカントクを放ってはおけないってことで、所属していた会社を一緒にやめて最後まで見捨てないでつきあった仲間想いの性格もポイント高し!


■「御守みかルート」プレイ感想のポイント
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4位は憧れの原画家さんであり、ライバルの「御守みか」
売れっ子の原画家さんだけど、それを鼻にかけずにいつもマイペースなおっとり型。こういう人とは付き合っても疲れないしラクでいいよねぇ。エロ漫画を書く参考にと主人公を脱がせたりして、そこから微妙なエロシーンを展開するっていうお約束な流れも気楽に楽しめました。ちなみに、「僕」にとっては彼女はそれまで憧れ続けていた存在だし、そんな彼女と付き合え&仕事も順調に軌道にのるっていうのは、まさに夢のような(→らくえん)ルートなんじゃないのかな?


■「千倉紗絵」プレイ感想のポイント
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最下位は過去に3日だけ付き合って別れた元彼女の「千倉紗絵」
この寝取られ展開は全くの予想外(笑) しかも相手が妙なオタク外人だしなぁ〜傷ついていたとしてもあんな展開はありえないんじゃない?っていうのが正直なところ。 まぁ、寝取られなくても彼女のルートはあんまり印象に残ってるようなシーンが無いというか、総じて普通に読み進めただけだったなぁ〜ということでこの順位に。髪型だけは妙にインパクトあるんですけど(笑)


ちなみに、ちょっと調べてみたらこのゲームって追加シナリオや主人公以外がフルボイス化したリメイク版が今年の夏に出るらしいですねぇ。 う〜む、このゲームはかなり気にいってるけど、リメイク版を買ってもう1度やるかと聞かれると、チト微妙だな〜。どうしよ。
posted by pakupaku(パクパク) at 09:07| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月02日

パクパクとゲーム「らくえん」(中編−ネタバレ満載)

プレイ感想 中編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。

シナリオに関しては、主人公の「僕」がだらしなくて生粋のオタクだけど、飛びっきり性格が良くて面白いヤツだったので、彼自身の言動や行動に共感と好感を持てたし、彼の視点で映るムチャクチャな状況もとても楽しみながらプレイできた。彼のようなキャラだったらヒロインらに好意を持たれるのもなんだかわかる気がするなぁ〜と妙に納得してしまった。
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またこの作品の場合、オタクやエロゲー制作といったシリアスとは無縁のギャグコメディっぽい話がほとんどなんだけど、個々のヒロインルートを進めて行くと、終盤になるにつれかなり「じ〜ん」と心に染みるフレーズや、しみじみと泣ける展開が待ってたりするのが高評価に繋がっているポイントの1つ。 シリアスな設定でシリアスな台詞を言われるよりも、バカバカしい話の最中に突然シリアスなことを言われる方が、ギャップも相まってグッときました。

さて、ここからはいつものように各ヒロインのストーリー&キャラクターの印象度をランキング形式で書いていきます。

1位:杏(ナマイキじゃない方の妹)
1位:亜季(ナマイキな方の妹)
3位:美柴可憐
4位:御守みか
5位:千倉紗絵


1位は双子の妹が両方ともぶっちぎりで首位。(「パティシエなにゃんこ」でも妹の茉理に惹かれたし、気付いてないだけでパクパクには妹属性があるのかもなぁ(笑)) とにかく、だらしなくてオタクな兄を支える健気な妹達は2人ともかわいかった。
game_rakuen2_anko0.jpg

■「杏ルート」プレイ感想のポイント

その1「東京へ1人暮らしが決まり引越しに妹達が手伝いにきて、その帰り際のシーン」

杏「あーーーー・・・忘れ物」
僕「あいかわらず、ウッカリ野郎だなぁ・・」
杏「えへへ・・・はい、にーにーちゃん。引っ越し祝い」
 【(封筒に入った7万円を受け取る)】
僕「て。忘れ物って、これか?」
杏「無駄遣いしちゃダメだよ。ホントに困ったときのためにとっとくんだよ。」
僕「心遣いがありがたいけど・・・でも・・・」
杏「ありがたかったら、とっとくの。」
僕「でも、・・・・妹にお金貰う兄ってどうよ?」
杏「カッコつけてもしょうがないよ。兄妹だもん。それににー兄ちゃん、はじめてのひとりぐらいなんだから。なにがあるかわかんないでしょ?」

う〜ん、このやりとりで「北の国から」で純がトラックの兄ちゃんから泥のついた万札を渡された名シーンを連想してしまった(笑) 照れながらお金を手渡す妹と、情けないと思いながらも妹の思いやりに感謝して素直に受け取る兄とのやりとりがなんかいいんだよねぇ。この後、ギュッと抱き寄せて「ありがとう」という言葉に「うん」と静かに頷く妹とのやりとりはプレイしていて何だか癒された〜。


その2「追い詰められて自暴自棄になり、電車に飛び込む寸前を妹に抱き止められ、慰められた後の翌朝のシーン」
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杏「さ、どこに行こうか? 北でも、南でも、天国でも、地獄でも。どこだって楽園だよ。」
僕「・・・・楽園なんか、どこにでもあるよな。」
杏「ふたりいっしょなら。ね」
 (OK。コイツがいっしょなら、大丈夫だ。どこだって楽園みたいなもんだ。)
 (手を伸ばす。その手を受け取る。)
 (ぎゅっと握る。ぎゅっと握り返してくれる。)
 (彼女は自信を持って、僕を見る。あいかわらずな僕は、なんの自信もないけど、思う。大丈夫だって。)
僕「僕は・・・・堕落する」
僕「いまよりずっと。これからもずっと。堕ち続ける。それでもいいか?」
杏「何度も言ったよ。わたしはにー兄ちゃんといっしょだったら・・・・・堕落する準備はできてる。」
杏「最初っからできてるってば。」

パクパクが一番最初に「こりゃ、ダメ人間だなぁ〜」という選択肢をわざと選んで進めたら、杏ルートになったので「らくえん」の中でも一番思い出深いエピソード。全てが上手くいかなくなって、どうしようもなくなって、フラフラ〜と線路に飛び出そうとしたところを妹が発見し、後ろから抱き付いて止められる。 兄のダメなところを全て認めて許してくれて、笑って「全てがダメになっても私だけはずっと側にいてあげる。だから何にも心配しなくていいんだよ」っていう優しい言葉をかけられたら、妹とはいえ抱いちゃうわなぁ〜。エッチシーンも興奮するどころか、大きな愛に包まれたやさしい描写のテキストを読んで感動してたよパクパクは。
翌朝になって、いつもの自分を取り戻し「2人で堕落しようっか?」と笑い合いながら、嫌なことから逃げるんじゃなくて、また過酷な制作現場に向かう2人は応援してあげたくなりました。


と、長くなるので今回はここまで、続きは別ページ(明日)に分けて書きます。
posted by pakupaku(パクパク) at 06:44| Comment(0) | ゲーム「詳細レビュー」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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